内容説明
借金取りというものは、会ったことがない間はやはり怖い存在だった。だが実際につきまとわれてみると、怖いというよりは情けなく、いやらしく、滑稽に見ようとすればいくらでも滑稽になる。実際、大のおとなが金のために目の色を変えてわめきまくるというのは本人が必死であればあるほど滑稽だ。その滑稽さがわかるようになれば人生元気に過ごせるのである。楽天的に生きるとはそういうことだ。
目次
第1章 娘と私の時間
第2章 枯れ木の枝ぶり
第3章 愛子の日めくり総まくり
第4章 愛子の新・女の格言
第5章 こんな考え方もある