内容説明
この頃「可愛いおばあちゃんになろう」というのがはやっている。だいたいが六十年も七十年も苦労に苦労を重ねて生きてきて、今更なんで若い連中から「可愛いおばあちゃん」といわれるようにならなければならないのか。舌切雀の物語を持ち出すまでもなく、ばあさんというものはイジワルな現実主義者と昔から相場が決まっているのだ。そのばあさんの伝統を、なぜここで破らねばならないのか!
目次
第1章 憤怒のぬかるみ
第2章 何がおかしい
第3章 こんな女もいる
第4章 こんな老い方もある
第5章 上機嫌の本
第6章 死ぬための生き方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うろん
9
時代って怖い。その時に読んでいればユーモアとして楽しめたのだろう。最近の価値観の変遷の早さは、いいことなのか悪いことなのか。伝統的な価値観というか、日本の文化を形作ってきたもの全部を否定して、新しいものがいいという風潮はいかがなものか。日本は大丈夫なのか。最近の本に挑戦しよう。2016/12/03
ココ
4
佐藤愛子先生お見事です・・としか言いようがありません。何かのドラマの言葉を借りるなら、「うるさいババアだなー」と言うところですが、読み進めるほど、佐藤先生の隠しきれない知性を感じます。私も50歳を過ぎ、本音で生きていく先生の素晴らしさが解るようになりました。「その通り・・よくぞ言って下さった!」と、何度うなずいたことでしょう。最高です。2015/11/19
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