内容説明
西郷隆盛と大久保利通。ともに新政府の領袖となったふたりは、いまや年来の友誼を捨て、征韓論をめぐり鋭く対立している。西郷=征韓論派、大久保=反征韓論派の激突は、政府を崩壊させ、国内を大混乱におとしいれた。事態の収拾を誤れば、この国は一気に滅びるであろう……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
160
再読。来年の大河ドラマのために読む。2巻では「征韓論」についての駆け引きがなされる。反西郷派の諜略が着々となされているが、それに対抗する西郷のなんと無策なこと。時系列が前後することが多く、読むのに苦労した。まだまだ序盤。これからどのように展開していくのだろう?2017/12/20
mitei
149
いよいよ西郷隆盛と大久保利通がぶつかるのかと見ていて残念。しかし西南戦争は西郷側もたくさんの人がついていることに驚く。2010/01/27
財布にジャック
94
西郷さんや大久保さんだけでなく、岩倉具視、三条実美、木戸孝允、桐野利秋、伊藤博文、山県有朋、島津久光とオールスター総出演で、征韓論対反征韓論のバトルが勃発しました。西郷さんに肩入れしてしまうと、皆が悪者に見えて来てしまいますが、そんな単純なものではなかったのだと勉強させていただきました。この駆け引きを真剣に読んでいたら、物語に入り込みすぎて、胃が痛くなってきました。2013/09/02
優希
93
共に維新の立役者だった西郷どんと大久保さん。それが政府が生まれることで、関係が壊れてしまったようです。征韓論と反征韓論の激突が政府の崩壊に結びつくのは時代的に当然のことだったのかもしれません。様々な考えがあり、正解もあるわけではないですからね。2019/01/24
やっちゃん
82
登場人物全員主人公といっていい、それほど各々細かく解説するので全く話が進まないがそれでも面白い。村田銃の人、お由良事件の息子など興味深い話もあった。千絵のエピソードはここだけ小説らしくて特に印象に残った。2024/02/15