内容説明
八丈島で人が死ぬ――警視庁への怪文書どおり、島の峠で刺殺体が発見された。現地へ派遣された捜査一課の烏丸ひろみとフレデリック・ニューマン両刑事を待っていたかのように、第二の殺人が発生。被害者はリゾートクラブ新社長。しかし殺人はそれだけでは終わらない。10年前、南太平洋の楽園タヒチの海に浮かんでいた「手首」を発端に展開する怨念の惨劇は、新たな犠牲者を求めて暴走する。財津大三郎警部指揮の下、烏丸ひろみは目の前にいる真犯人をあぶり出すことができるか!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
274
吉村達也さんの4冊目で警視庁刑事・烏丸ひろみシリーズの第2作ですね。通算で200冊以上の作品を著して60歳の若さで亡くなられた著者は専業作家になる前の4年間は6冊と少なく文庫のあとがきで気に入らないと何度も書き直したと書かれていますね。そんな姿勢が示すように作品には驚天動地のトリックはありませんが、全体的に堅実で信頼できる安定感抜群の作風と言えるでしょうね。本作はワールド・リゾートクラブ(WRC)の経営者一族の若い新社長とその妻が続けて怪死を遂げる物語で八丈島とタヒチ島が舞台になり大満足の出来栄えでした。2023/01/11
coco夏ko10角
19
烏丸ひろみシリーズ。これはまだシリーズ2冊目。この頃のひろみ、活き活きしていて…。八丈島のホテルで新社長就任の盛大なパーティを、しかしその夜新社長の死体が…。犯人とトリック、そうだったのかと。あとタヒチでのひろみの恰好すごい。2022/02/13
そのぼん
8
初期作品って感じでした。登場人物のきやが濃いところが面白かったです。二時間ドラマに出来そうでした。2012/04/27
ひで
6
二時間ドラマに丁度良い内容でした。2016/02/24
Kei Kobayashi
2
先生が亡くなったので、全巻読み返そうと思ったら、元々順序よく並べてたわけでもないので、逆密室も創刊号も見当たらず、とりあえずこれが見つかったので読み返した。12年前に1度読んだだけなので、ほぼ物語を忘れて、辛うじて犯人とトリックだけ覚えてました。2013/01/06