内容説明
著者が40年以上も頭から離れなかった昭和史の謎の数々。「大東亜戦争」「南京大虐殺」「国籍問題」など、本書ではその一つひとつの違和感を根拠に基づき解決していく。天皇陛下即位10年記念講演の内容も収録。子供に“これこそ日本の歴史だ”と語るに値する、珠玉シリーズ第一弾!
目次
1章 総理なき国家・大日本帝国の悲劇―「昭和の悲劇」統帥権問題は、なぜ、起きたか(明治憲法に隠された致命的欠陥 なぜ、議会制民主主義は崩壊したか 軍部が無能者集団と堕した真相)<br/>2章 世界史から見た「大東亜戦争」―三つの外的条件が、日本の暴走を決定づけた(反米感情の“引き金”は何か 保護貿易主義と世界大戦との相関 排日運動の激化と大陸への出兵 ほか)<br/>3章 国際政治を激変させた戦後の歩み―なぜ、わずか40年で勝者と敗者の立場は逆転したのか(敗者の悲劇―「東京裁判」と「南京大虐殺」 「日本型」議会政治の奇蹟)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takam
5
著者の大東亜戦争観は中立を取れている。著者は対米戦争が始まった理由を明治憲法における統帥権の欠陥、米国の排日運動、中国満州の問題に見出す。何かと戦前は批判の対象だが、世界に称賛された幣原外交と人種差別撤廃に関する提案は日本の知識階層、リーダー層がかなり先進的な思想を持っていたことをうかがわせる。それだけに帝国憲法が行政権について明確に方針を示さなかったことが、軍部の台頭を招き、中国の泥沼化した内紛に巻き込まれる原因となった。米国の黄禍論的な排日主義や満州への野望が絡み合い、悲劇が生まれたとする。2019/05/21
ゆうぼう
3
通勤電車の所要時間が短くなって読書環境が悪化したため1日当たりの頁数ががた減りな中で何とか読了。明治以降、統帥権干犯問題に始まり昭和の大東亜戦争の終局まで、これが命取りになったこと。日本が誇るべきは天皇がしらす国であり、2000年以上の歴史を有する世界最古の国家であること。日本はそういう国なのです。と、再認識できた良い時間だったと思います。が、時間がかかりすぎですね。ところで、毎週行っている釣果が全然伸びません。今年は海も川もあまりよくないようで・・・。次こそは・・・という想いで臨んではいるのだが。2016/10/17
naoto
3
渡部氏の歴史の知識・見方に感服。もう一度「日本は悪い」派の人の本も読もうと思うが、やはり「そんなに悪いわけじゃない」派の人の主張の方がしっかりしてるな。2011/07/09
トントン
2
日本史だけでなく、世界史の話もあり、勉強になりました。2018/06/27
MIKETOM
2
これは本当に力作。渡辺昇一はいつまでたっても絶対にブレない。そういえば朝日新聞の従軍慰安婦捏造記事事件に対してこの人は訴訟を起こしている。日本のためにいつまでも元気で頑張ってほしい。2015/03/28
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