内容説明
横浜中の親分を震えあがらせ、不良を痺れさせたアナーキーでダンディな愚連、モロッコの辰。組織や束縛を嫌い、完全な自由人であり続けた男が貫いた一生の美学は多くの若者に影響を与えた。新聞社内で拳銃自殺決行という衝撃の最期を遂げた野村秋介の魂の源もここだった! 辰に憧れ、その死後も生き様を継承した男たちを描く鮮烈な愚連隊ノンフィクションノベル第一弾!
目次
モロッコの辰
横浜愚連隊物語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
choosong
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横浜愚連隊の話。 短命だけど、誰もが恐れ誰もが愛したそんな人。 横浜の話だけに、今と繋がっている部分もあって面白かった。 やっぱり名を残してる人は違う。 ただ、モロッコの辰の話は少なめ。2017/07/07
MTR
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昭和20年代の横浜、愚連隊たちの群像劇。横浜出身者にはことさら響くように思う。黄金町、福富町、長者町...昔に思いをはせた。2014/06/29
廊下とんび
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はっきり言ってヤクザは好きではありませんし、格好よく描くこともどうかと思いますが、この本は戦前、戦後の横浜・・・しかも『日本の暗黒街』と呼ばれた黄金町の歴史を描いているということで非常に貴重だと思います。ヤクザが嫌い、良くない・・・といっても実際この街はそういう歴史を経てきているわけですから・・・。2005/01/26
なおぽん
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修羅のなんとかという松方主演の稲川会の映画を見てモロッコを知りました。滅びの文学であり、戦後のどさくさ期の男たちの生き方を垣間見れて面白かった。2020/12/04
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