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内容説明
戦後60余年の見えざる呪縛の鎖を断ち切る解放の書か? それとも戦争の悪夢を喚び起こす禁断の一冊か? 戦争とは何か? 国家とは何か? そして「個」とは? 384ページの傑作超大作!
平和をサービスと思う個人/若者のためにスケールのデカイ日本の戦争の説明/東京裁判洗脳されっ子の個人主義/南の島に雪が降る/特攻精神/公から離脱した個は人でなない/承認された暴力、されない暴力/他国の軍との残虐度を比較する/反戦平和のニセ写真を見抜け/「証言」というもの/置き去りにされた祖父/痛快な戦争体験/自己犠牲の戦争体験と正義/クニを護るための物語/軍部にだまされていたのか?/個と公 ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
61
実はこの本が私の歴史観を当時ひっくり返された衝撃の一冊だった。これまではいわゆる教科書通りの自虐史観(というほど意識はしてなかったが)になっていたのが、たった一冊の本で大東亜戦争についての見方が変わった。こんな本は今後も中々出ないと思った。当時の人がこのような戦いを世界相手に繰り広げたからこそ今の日本があるし、これからもこの人達を思う限りこの国も続いていくのだろうな。2010/02/14
『よ♪』
52
お祖父ちゃん達には戦うだけのそれなりの理由(正義)があったのだとボクも信じている。2020/03/08
めしいらず
51
戦争の是非を問うのではない。美化するのでもロマンティシズムでもない。誰も好き好んで戦地に向かったわけじゃない。国を、故郷を、そこに暮らす愛する人たちを思い、個を捨て戦った彼らに、全ての罪過を押し付ける我が国の戦後教育を、私たちは鵜呑みにしてきた。「もう過ちは繰り返しません」と言って安穏と暮らしてきた私たち。日本は敗戦国だから、戦争の負の部分(全てが事実なのか?)を背負わされるのはある意味仕方ないのかもしれない。だけど、戦に散った彼らが命を賭してまで守ろうとしたこの国の民だけは、彼らの魂を汚してはならない。2016/02/07
ばりぼー
40
再熟読。個性という名のエゴばかりを主張する現代人の、平和ボケした横っ面を張り倒してくれる刺激的な書です。戦争の恐ろしさや愚かさを知り、反戦平和を学ぶのは当然ですが、このような惨禍を招いたのは、かつての日本(の軍部)が元凶であるという自虐史観に塗り固められているのは、由々しき問題です。長男が修学旅行でハワイに行ってきましたが、「悪いのはパールハーバーを奇襲して戦争を始めた日本でしょ?」としか捉えていません。まさに「勝てば官軍、負ければ賊軍」。日本をそんなに貶めて、どうやって誇りを持てと言うのでしょう?2013/11/30
読書ニスタ
30
敗者に弁なしとする、従来の戦争史観から、日本人を救い出す気概ある一冊。絵はおぼっちゃま君だし、作者の言葉は口角泡を飛ばし、かっこいいや爽やかとは程遠いが、少なくとも大東亜戦争で亡くなられた人たち、当時生きていたならば、同じように行動していたであろう自分、そんな方たちを沢山の功、罪、思いも合わせて、受け止めました。生きながらに生き甲斐のない人生をおくる現代社会、我々は何に怯えてるんでしょうか。欧米が悪いとか騒ぎ立てるつもりはないですが、悩みある誰しも、今の時代にドーンとぶつかっていけば良いと思いました。2020/02/11
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