内容説明
おシャカさまの大切な説法の最中に、居眠りをしてしまったアナリツ。修行を怠ける心を戒めるためにアナリツは以後、睡眠を断つことを誓う。が、そんなアナリツを失明の危機が-。肉体の目を失っても己の意志を貫き、純粋な心の眼を得た天眼第一のアナリツをはじめ神通第一のモクレン、智恵第一のシャリホツ、説法第一のフルナ、密行第一のラゴラなど、おシャカさまという大樹の幹から伸びた十本の輝ける枝葉、十大弟子の生涯を心にしみいるエピソードでつづる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かず
13
本巻は十大弟子についてです。私が本著で感じ入ったのは2つ。一つ目は、シャリホツに教えを求められ、お釈迦様の説く教えの一つ「縁起の理法」を説くアシュバジット。「全ての物事は何らかの原因によって起こり、そして必ず滅びていくもの」と語ります。私が今ここにあるのも原因を辿ると宇宙誕生迄行きつきます。果てしないご縁の連なりが私を形作っているのですから、変革は容易ではありません。でもやらねばなりません。それがこの世に生まれたことの宿命だと思います。それと、アナンダの章では自灯明、法灯明が語られます(続く。) 2018/04/02
nbhd
8
映画にしたら、アベンジャーズを上回りそう(読書をさぼって、MCUとXMENシリーズを2カ月かけて見尽くしたうえでの感想)。2018/11/22
towerofthesun
1
原始仏教はかなり興味深い。十大弟子のエピソードも必ずしも感心するものばかりではなく、教団草創期の何がしかの真実が隠されているんだろうな。2016/11/18