内容説明
悟りを開き、ブッダとなったおシャカさまは故郷シャカ国を訪れ、息子ラゴラを出家へと導く。親子の愛よりも深く慈愛に満ちた仏弟子のひとりとして説く教えは、ラゴラに深い感動を与えた。真理の教えを求めて、おシャカさまを慕って弟子入りを願うシャカ族の若者が後を断たなかった。修行に励み、悟りを得るに至った仏弟子たちの姿をドラマチックに追う。
目次
1 わが子ラゴラ
2 ナンダの出家
3 等心の教え
4 七人の出家
5 禅定と入滅
ひろさちやのまんだら漫歩録―ほとけさまに預った子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かず
13
仏教評論家のひろさちや先生原作。全108冊シリーズの第5巻。第4巻からお弟子さんの紹介となっています。本巻では、阿難と羅睺羅に焦点が当てられています。宗教物というと一般の方には興味がないか、若しくは嫌悪感を示す方もおられるかと思いますが、偏見を抜きにして、単純に読み物として見ると、とても魅力的な題材だと思います。真理を求めて歩んだ人々の物語なのですから、魅力的なはずです。それを漫画というツールを使い、子供たちにも分かり易く紹介した本著は、良著だと思います。絵も魅力的です。小学校の図書館にお勧めです。2018/03/03