- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少女/レディース)
内容説明
1880年ごろ、とある海辺の街をポーツネル男爵一家が訪れた。ロンドンから来たという彼らのことはすぐに市内で評判になった。男爵夫妻とその子供たち、エドガーとメリーベル兄妹の4人は田舎町には似つかわしくない気品をただよわせていたのだ。彼らを見たものはまるで一枚の完璧な絵を見るような感慨にとらわれた。実は、その美しさは時の流れから外れた魔性の美。彼らは人の生血を吸うバンパネラ「ポーの一族」であった。市の外れに家を借りた一家は、人間のふりをしながら一族に迎え入れるべき者を探し始めた。そして、エドガーが興味をひかれたのが、市で一番の貿易商の子息であるアラン・トワイライトだった…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばう
42
無いと思っていた「ポーの一族」を偶然発見!家事をほっぽり出して読み耽ってしまいました(≧∇≦)何十年ぶりだろう?でも今読んでもとっても新鮮で深く、凄いストーリーです。何百年も生き続けなければならないエドガーの哀しみや孤独が絵から伝わってくる。ただ一点、ショックを受けたのは「40のおばあちゃん」というセリフ。子供の頃読んだ時はすんなり受け入れたフレーズも40を過ぎた今読んでみると「えっ…⁉︎」となりました~_~;。2016/07/22
marumo
32
1,2巻。新作のためポー強化。何十年かぶりの再読だけどやはり夢中に。嵐と共にフランス窓を破って現れるエドガーの姿が脳裏に焼き付いてました。延々と続く日常をある日突然切り裂いて迎えにくる異形の美しい者。初読み中坊の頃、自分のショボイ日常とのあまりの別世界ぶりに涙が滲んだんでした。そして今、人の心の複雑さも少しはわかるおばさんになったというのに。相変わらず、圧倒的な力に絡めとられて、それまでの何かもを服を脱ぐように置き去りにして「行ってしまう」ことに憧れが募るばかり。「おいでよ」って言ってほしかったのね、私。2016/06/14
天の川
24
新作の続編が出るということで、引っ張り出して再読。やっぱり凄い!一気に惹きこまれていく。不老不死のバンパネラの少年エドガーの妹メリーベルへの愛。全身全霊をかけて守っていた妹を喪った時、エドガーは自らの存在意義も失った。「きみもおいでよ。一人では寂しすぎる」エドガーとアランの旅が始まる…。19世紀のイギリスの迷信・夜の闇・冬の湿度・夏の煌めく緑が凝縮された世界。アランの病身の母が40歳のおばあさんと表現されていたことに、当時は何とも思わなかったけれど、軽くショック…2016/05/25
k
10
図書館本が届くまでちょっとだけ時間があったので、先日懐かしく感じていたポーの一族1巻目を本棚から引っ張り出して読んだ。懐かしいなぁ。何十年も前の漫画なのにちっとも色あせない。意に添わず何百年も生き続けなければならないエドガーが切ない。一気に5巻まで行くか、図書館本が届いたのでそちらに戻るか思案中です。2017/03/22
Shimaneko
9
『蜂蜜秘密』から連想して、久々に読み返しちゃった。ほとんどのセリフをそらで言えるくらい覚えてる自分にもびっくり。まー、この数十年で何十回読み返したかわかんないけどさ。2013/06/06