内容説明
私がつくるカクテルは、特別な味がする。なぜなら、〈人を愛する心〉をかくし味につかっているから……。ワイキキ・ビーチに面したホテルのビーチサイドバーが私の仕事場だ。沢田麻里。25歳。ホノルル生まれの日系5世。得意なカクテルから〈ブラディ・麻里(マリー)〉と呼ばれている。水彩絵具で塗ったようなビーチ。人それぞれが持つさびしさの中に、ハワイの渇いた風が吹き抜けていく。ひとりの女の子の青春の断片を海色に彩っていく、ちょっとホロ苦い恋愛&探偵ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
84
いよいよ満を持して喜多嶋先生の名作シリーズ『ブラディ・マリー』の幕開けです。舞台はハワイ、ワイキキ・ビーチのとあるホテルにて女性バーテンダーとして働く「沢田麻里」25歳。ホノルル生まれの日系5世で得意なカクテルから通称『ブラディ・麻里』と呼ばれています。そんな彼女の元にホテルの支配人から妙な依頼が舞い込んできます。それは最近、ホテルにて多発している窃盗の犯人を探し、解決してほしいというもの。実は元警察官の彼女の類い稀なスキルに注目しての流れでした。今、ここにステキな女性ホテル探偵がまた1人誕生しました。2024/06/24
マーシュランド
6
初版を読んだ以来だから、何年ぶりだろうか▼ホノルル前とホノルル後では印象がずいぶんと違う▼240372024/07/25
浦安さん
6
2019年の131冊目は喜多島隆先生の「ブラッディマリーを、もう1杯」読了。 主人公は25歳ホノルルに生まれ育った地元娘の沢田麻里。 ワイキキビーチに面したホテルのビーチサイドバーのバーテンが仕事のマリーが、ビーチでの置き引きの犯人探しをすることに。2019/07/31
読み人知らず
3
シリーズ一作目。まだ二人は出会ったばかりですね。大金持ちが砂浜を金属探知機使うのはアメリカ的2016/04/23
happy3939
1
いつも通りサラッと読めて、ハワイに行きたくなる小説2022/08/29