内容説明
世界中の動物戦争に小学生を送り込んでトーナメントを繰り広げさせている黒幕は、全神連合UGOWだった。人類に代わる生物を決めようという神仏に清くんたちは神学論争を挑み、ペルシャの大魔王や宇宙人Q少年を巻き込んで世界の運命をついに決する。新聞連載後未刊行のオリジナル井上ひさしワールド。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コロンブスの卵から孵った雛
13
上巻に比べ、下巻は物語が円滑に進行していた。抱腹絶倒にはならなかったものの、作者の言葉遊びやユーモア、風刺は盛り込んであり、十分に楽しめた。2025/03/12
葉
5
全神連合UGOWという黒幕によって清などの小学生たちは世界中の動物戦争に送り込まれてしまう。秋子のキャラつくりが面白いと思ったが、もう少し粘って欲しかった。メタモルフォルミンという変身薬は万能薬で実生活でもほしい。良三の母もいいキャラをしている。回向院界隈からのどんでん返しは程よい迫力があった。2017/11/23
ホレイシア
4
見つからないはずだよ、著者が本にするのに待ったをかけてたんだから(笑)。やっぱり面白かったです。2008/01/01
読書国の仮住まい
3
ボリューム 下巻になって少し本編進行はマシになったか 世界観 最初銀座ネコvs築地ネズミに始まり、清と同じく猫化した秋子が巻き込まれる。 そして幼なじみの良三くんはネズミ化してリーダーとなっていた。 そしてこれを仕組んだのは全神連合UGOW(United Gods of World) 彼らは人類に世界を任せてはおかない、それに代わる生き物を決めようとしていた。 小学生が神仏に論争で挑む。 補足事項 日本の某有名球団の試合結果一つで消滅する神仏。 そして震度4程度の地震が起きるとまた復活する。 存在が軽い。2021/06/10
裏竹秋
2
大黒さままではおもしろいのだが、良三くんと人間の善悪を見極める審判者の下りになると説教臭くなる。そして人に戻れなくてデパートに逃げこんだはずの猫の秋子くんが、いつの間にか人間に戻ってゐて、をかしい。最後の終り方はいつもの井上ひさしより綺麗ともいへるし、いつもどほり何も解決してないともいへる。しかし全体を通して、子供らが利発的すぎるだらう。2023/08/15