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内容説明
国がぼくらの土地を奪うというのは……、こういうことだったんだ――! 「ぼくの村」の村人たちは、国が持ち出した強制収用という強権に屈することなく、いくつもの砦や地下壕を築き、抵抗を続けていた。だが、ぼくらの手にあるのは火炎ビンと石ころだけ。そこに国は容赦なく襲い掛かってくる!! ついには、一本の松の木だけになってしまい……。この長い闘いがもたらしたものとは、いったい!? 感動の問題作、ここに完結!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あきあかね
14
尾瀬あきらさんの作品はどれも心を震わす良作が多いが、本作のように成田闘争を描いた社会的な作品があることは知らなかった。 住民の頭越しに国際空港の建設予定地に選ばれた三里塚をモデルにした村の人びとの闘いの記録。機動隊との衝突の場面は凄絶で、住民の悲痛な叫びに胸を抉られる。華やかな国際空港の土地には血と涙が染み込んでいる。 「百姓けちらして土地奪って、妊婦の腹けとばして何が出来るんだ!!国際空港だってか!笑わせるな!!」 こうした人びとの怒りや悲しみだけでなく、農村の美しさも描かれる。⇒2025/12/24
太郎
0
ストーリーも絵も、 丁寧に書かれていて、マンガとしての質は高いと思う。後は、尾瀬あきらのスタンスに共感できるかどうか? まあ、私の場合は、「全く同意!」なので、「座右のマンガ」になってますが。。2005/06/24
koishikawa85
0
第二次行政代執行で警官3人が死ぬ。なぜか警官が死ぬシーンはまったく描かれず、単に伝聞で知る形をとる。直接描いてよ、そこも。きれいごとですませずに。2013/01/13
bokassa_1er
0
あとがきなども収録され、三里塚芝山連合空港反対同盟の協力のもと執筆されたとある。しかし、反対同盟は分裂している。そのことも踏まえて言及してくれたら、もっと良い形で伝えられただろうにと考えると、やや残念だった。




