内容説明
“神々の大戦”により生き残りし神々は、人の姿から獣の姿に身を変え神獣となった。神獣たちは周期という規律を定め、クリスタニアの地で平和な時を刻んでいた。何百年もの時が過ぎ、神王バルバス率いるベルディア軍の野望でこの地は混沌の時を迎えていた――。ダナーンの地からクリスタニアの大地に来た騎士見習いのレイルズら5人は、銀狼の娘マリスと知り合い、この地の混沌を知る。そして牙の候爵グレイルとの闘いで、死の恐怖に直面したレイルズは葛藤の末、ベルディア軍との戦いを決意する。その直後、仲間になった神獣の民の傭兵集団・獣の牙の戦士たちとの前に、サーベルタイガーを引き連れたゴブリンが襲ってきたのだ。闘いに躊躇するレイルズを尻目に、神獣の戦士たちは顔を獣の姿に変え敵を次々と倒していく……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
32
色んな種族が出てきて、かなり大きな話になりそう。しかも作者あとがきに寄れば漂流伝説以外にもクリスタニアには色んな伝説が書かれそうだ。2008/10/26
じお
8
★★★☆☆ 再読。レイルズ強かったんだというのがまずあって、そこから精神的に一歩一歩成長していくのが中々良き、神話の話がかなり語られたり、たしかにロードスより壮大そうなイメージは受けますね2024/01/24
てんぱい
5
表紙がベルドの後ろ姿に似ている。まあ登場するはずがない。巻末の用語解説がありがたい。周期の修復を神託としてあたえないフェネスの意図が見えない。自らの役目なのに。2014/03/14
オルガ
1
獣の牙の一員となって徐々に頭角を現していくレイルズ。トラウマに悩まされながらも少しずつ克服していく描写がいい。お気に入りはサイアとビーンの初陣のシーン2014/08/15
suzuki-takefumi
1
「人を殺すと言うことと戦い」という葛藤があるのは分かるが、経過の描き方がおざなりすぎる。「その過程で突然かよ」と感じてしまう。登場人物の背景や葛藤が「設定」に終わってしまっている感じがする。2010/02/12