新書太閤記(六)

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新書太閤記(六)

  • 著者名:吉川英治【著】
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • 講談社(2015/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061965270

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内容説明

信長の天下統一の最後の難敵が毛利一族。この征討にあたるのが秀吉である。しかし、連戦連勝を重ねた金瓢も、今度はどうしたものか生気がない。一城を奪えば、また奪回され、戦線は膠着。信長の苛立ち、秀吉の苦慮。そして秀吉が股肱とも頼む、竹中半兵衛の身にも異変は起きた。一方、衰運急な武田氏は春の淡雪と共に消え、戦国地図は大いに変わろうとしている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chantal(シャンタール)

82
【月一吉川英治】官兵衛は囚われていた伊丹城から救出される。おかげで半兵衛の元に人質として預けられていた息子の長政も九死に一生を得たわけだが、この長政がね・・「関ヶ原」を読んだ後なので感慨もひとしお😅 半兵衛の死の場面はウルウルさせられた。甲斐武田もついに滅び、この世の春を謳歌している信長の最期が刻一刻と近づいている。信長と秀吉、二人の友情にも似た君臣の情は同じ志からなるもの。「この世界の広大を、この生命のあるうちに見尽くすには、五十年では足りそうもありませぬ。せめて百年は生きたい」。私もそう思う。2020/06/06

優希

71
戦国が大きく変わろうとしているように感じました。半兵衛の死による武田家滅亡。そして信長と光秀の間にも不協和音が流れ始めます。このまま何事もなく信長が天下を統一していたらと考えさせられますね。いよいよ本能寺の変でしょうか。2019/01/20

ともくん

60
破竹の勢いを示す織田信長。 武田家も滅ぼした。 怖いものは無い。 天下統一へ向け、障害となるのは、中国の毛利一族だけ。 だが、これは、信長の最晩年であった。 本能寺の変。 明智光秀による伏線が張られていた。 天下を虎視眈々と狙う信長。 信長を虎視眈々と狙う光秀。 日本が大きく変わろうとしていた。2019/05/06

けろりん

43
「殿、あなた様こそは、かかる時代に、生まれあわせ、また選ばれたるものぞと、御自身、お思いにはなりませぬか」軍師竹中半兵衛の今際の言葉が臓腑を抉る。時代が英雄を生み、英雄が時代を創る。旧態を破壊し尽す信長の図南西覇のその先に、新しい物を建て、育ててゆく秀吉の未来がある。夭折の身命を秀吉という延びゆく大樹の根方に横たえ、稀代の軍師はその端正な生涯を閉じる。盟友黒田官兵衛が、遺志を継ぎ、秀吉を支える。足掛け三年に及び膠着していた中国攻進が動く。天正十年が明ける。2020/10/10

ちび\\\\٩( 'ω' )و ////

32
毛利軍征討の任にあたる秀吉。此れ迄破竹の勢いを重ね、連戦連勝の伊吹を見た彼にも、元就の一族は兵は強く絆は強固。一城奪えばまた奪回され、老幼男女、兵も民も一丸となって城を護る姿に、流石の秀吉も舌を巻く修羅場となった。戦線は膠着。苛立ち、苦慮。しかし股肱の臣とも頼む2人の軍師、竹中半兵衛、黒田官兵衛の智略により光が差しはじめ、秀吉本来の怒涛の展開劇を起こして行く。しかし半兵衛は病死。官兵衛は捕らえられ、その犠牲も惨状を極めた。その間、衰運急な武田氏は春の淡雪と共に消え、戦国地図は大いに変わろうとしている。2017/09/13

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