内容説明
盧溝橋事件に端を発した日中戦争は、何度か終結のチャンスがありながら、それを活かせず、泥沼に入っていた。一方、ヨーロッパでは、野望に燃えるヒットラーの下、ナチス・ドイツがオーストリア、チェコスロバキアを侵略し、ついに大陸は第二次世界大戦へと突入していく。やがてそのうねりは、日本にも押し寄せてきた……。
目次
第3部 ファッシズムへの道(国境の町 総動員体制 果てしなき戦線 ヨーロッパの暗雲 最後のチャンス 貴族の退場)
第4部 東西の戦雲(贅沢は敵 発火寸前 ノモンハン戦の陰に 欧州は発火せり 空転 ヒットラーのバス)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イリエ
6
蒸気機関の動力が徳川幕府を倒した、という観点でみていく本書は、読み物としても面白い。近衛文麿という人物が一体どんな人か、気になります。仕事と時代を間違えている気もします。本人は嫌がってなった総理だものなぁ。でも、やるならやってくれよって感じがしてしいます。2017/04/21
MIRACLE
0
小説家が週刊ヤングジャンプに五年にわたって連載した戦争の昭和史(全五巻)。第ニ巻は1938年2月から1940年7月までを扱う(登場する首相は近衛文麿、平沼騏一郎、阿部信行、米内光政)。本巻では指導層の無能によって、外交の失敗(国民政府との和平工作、三国同盟への対応、独ソ不可侵条約の衝撃など)、陸軍の暴走、国内経済の悪化をまねき、破滅へと向かっていく。ヒットラーが外交と戦争を一体化させて、彼の政治意思を具現化していくのとは、対象的である。2016/03/29
CCC
0
錯綜した時代の流れを、上手く整理して書ききっていると思う。やっぱりこの作者、着眼点が面白い。直接的には日本と無関係の人物が、時に当事者以上の影響を日本に与えていることがある、という考えには全面的に同意したい。2012/07/26
◎平林
0
じつに読みやすい2008/12/06
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