内容説明
この作品は、日本人の運命と日本の針路を決定づけた「二・二六事件」から十数年間の歴史をつづったもので、執筆に五年の歳月を費した。日本の動きだけでなく、世界史のなかの日本という視点に立って書いた。いいかえれば、ヒットラーやルーズベルトが何を考えたかによって、わたしたち日本人の運命も変わってきた。戦争を知らぬ世代にも経験してきた世代にも読んでいただきたいと思う。 三好徹
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
イリエ
4
直木賞作家さんだったのですね。どおりで、読みやすかったわでだ。スターリンに対しヒットラー側が「埋伏の毒」っぽいことをやったり、下世話な話や時事ネタもあったりして楽しい。もちろん、戦争とは、虐殺とはという考察も納得させられます。官僚制に問題があったとはいえ、近衛文麿って本当はどんな人だったんだろうなぁ。2017/03/16
buchipanda3
0
戦前から戦後までの日本を描いた歴史読み物の第1巻。漫画誌に連載していたこともあり、くだけた表現で読みやすい。本編では政界の話だけではなく、庶民文化や世間を騒がせた事件も取り上げていて、当時の世相というか庶民生活の雰囲気も伝わってきます。この巻は2.26事件から日中戦争の序盤まで。2015/08/22
CCC
0
平坦な文体と頻出する固有名詞。そして引用の多さ。歴史小説というより記録小説っぽい。たまに文が読みづらいところがあるけれど、流行、事件、政治事情など、話題の幅が広く、雑学に富んでいる。2012/07/25
◎平林
0
12月8日にそなえて再読中です2008/12/06
あつつ
0
当時の世相が書かれているので馴染みやすい。一般の人たちがどう考えていたか、何故そう考えたかがわからないと戦争は終わらない。2024/07/14
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