内容説明
地球連邦軍の新型MS「RX-78 ガンダム」によって戦局の均衡は崩れた。ジオン軍の防衛ラインに迫る連邦宇宙艦隊。だがジオンの“赤い彗星”シャア・アズナブルは新たな展望を見出していた。アムロはそれにどう応えるのか。小説版独自の展開はガンダムファン必読!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
豚山田
15
あとがきにて著者が「自分の不明を恥じる」とまで述べた完結編。仰ることは理解できますし、これだけの作品ですからアニメの視聴者の方に気を配らねばならぬことも道理でしょう。しかし「あえて言おう! これは小説であると!」…書かなきゃ良かったか…? と、とにかく僕が言いたいのは、小説版の読者はきっと異なる読み方をしたでしょう、ということ。つまり何故「Zガンダムの小説版を本作の続編としなかったのか」。そして「こちらこそ正伝、と本読みのちっぽけな虚栄心を満たしてくれなかったのか」。それ程に完成された三部作でした。完璧。2014/09/10
HIRO1970
14
⭐️⭐️⭐️子供の頃に読みました。2005/09/23
姉勤
10
仮に、人間の生活圏が宇宙空間に及び、無尽に人が増殖を続けるならば、”ヒトラーのしっぽ”と評されたギレンの様な、淘汰や大虐殺を無理矢理経験させ、生き残った人類の意識を変えさせて進化させようとする考えや、逆に環境変化からの偶発的認識力の拡大に任せようという、アムロたちの様な天然の進化が試考される事は、現状地球に活きざるを得ない自分達には必須と思う。しかし、物語では双方の道は破綻した。「後は、各自考えなさい」な結末は、著者の他の作品に共通したもの。ロボットや生体マシンは隠れ蓑に過ぎない。2013/06/04
ken_sakura
9
再読完了。読んで良かった。アムロとハヤトのことは覚えていたが、フラウボウについてもっとハッピーエンドを望みたかった。2014/03/23
ryuetto
9
テレビシリーズの流れに沿ってはいるものの、展開は、完全にオリジナルだし、テレビでは1回切りキャラだったはずのシャリア・ブルが思いの外、活躍しているのが、興味深かった。特に、アムロを説得しようとして、失敗に終わるあたり・・・。ホワイトベースの面々とシャア・アズナブルが、互いに協力してギレンを討つという流れを見て、あるいはこういう展開もありだったのかな、と言う気がする。ニュータイプどうしで、戦争の源を断つというあたりで。 なかなか面白いものを読ませてもらいました。よかったです。2011/04/11