角川文庫<br> 天と地と(三)

個数:1
紙書籍版価格
¥458
  • 電子書籍
  • Reader

角川文庫
天と地と(三)

  • 著者名:海音寺潮五郎【著者】
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • KADOKAWA(2015/05発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041273128

ファイル: /

内容説明

「曲者をしとめたぞ!」 栃尾城内の夜気を、城主景虎の若い声が貫いた。曲者は兄晴景が景虎暗殺のために放った忍びだった。景虎はついに兄との戦いを決意、その軍を破り、兄に代わって春日山に入城、20歳で長尾家当主となった。 その年の5月、越後守護上杉定実が病死、その葬儀に不参の長尾房景の心中を疑った景虎は、宇佐美定行の勧めで、姉綾を房景の息子政景に輿入れさせることを決めて、和睦を図った。

カバーイラスト/熊谷博人

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とん大西

92
いよいよ時勢きわまる。越後のカオスを収束に導くのは、この男をおいて他にいない。潔癖で融通がきかない若輩者。そんなウイークポイントさえ霞んでしまう大将器になみいる豪族らもひれふしていく。時勢きわまる。酒色に溺れ、家政を顧みずに守護代を死守してきた兄晴景。春日山と越後は次世代の英雄を待ちわびていた。景虎、いよいよ戦国の表舞台へ。2024/01/11

かいゆう

28
兄晴景との決着がつき、長尾家当主となって守護代へ、そして越後を平定へと大きく動いた。3巻になって登場人物の関係性やキャラがハッキリと掴めたからか、今までで一番面白かった。特に、景虎を慕う豪傑連が、三条の地勢の偵察のお供に選ばれたいと並んでいる姿は、想像しただけで可愛らしく微笑ましかった。それにしても、景虎の軍師である宇佐美定行なる人物には関心させられます。(定行は定満?本当の関係性はどうなんだろう?)2016/05/17

湯一郎(ゆいちろ)

4
いよいよ越後平定。上杉憲政も名前だけ出てきた。でもこれ5巻までなんだよね?まだ景虎ハタチなんだけど、川中島とかどうなるの。地の文に突然「ぼくが行った時〜」と海音寺潮五郎の一人称が出てきたのはちょっとびっくりした。「え、あ、はい」みたいなかんじになった。2017/11/20

入江

4
癖になる文体です。「日露戦争に従軍した将校に聞いたことがある。〜」を文頭において追撃のシーンを描くというセンス。見どころは、景虎が兄を破る葛藤です。後の潔癖さを予期させる部分が織り込まれていて、ニヤけてしまいます。2015/10/08

澤唯

1
相変わらずの潔癖ちゃん 藤紫はこの後どうなるんだっけなぁ 4巻へ続く2018/12/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/88743
  • ご注意事項
 

同じシリーズの商品一覧

該当件数5件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす