内容説明
解説を締める決まり文句から「サヨナラおじさん」のユニークな異名をとり、多くのファンから支持された著者によるシネマの魅力満載のシリーズ第一作。誰よりも、何よりも映画を愛するがゆえ、感極まって涙流さんばかりに語るのは、巨匠チャップリンはじめ、ゲーリー・クーパー、ジョン・ウェイン、ビビアン・リー、黒沢明……。映画が最大最上の娯楽だった黄金時代を偲ぶシネマ讃歌、名優讃歌。字で読む名画劇場と、ジェスチャーまじりの名解説と……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なる
32
映画解説の大家である淀川長治。特に名画と呼ばれる古い映画を主戦場に置いていたようで造詣が深い。生前に持っていたラジオ番組の体で名画のストーリー展開や背景にあった人物像などを紹介しており、現在では能動的に手を伸ばさないと観られない作品も多いけれど現在ではレンタルや配信などで観られる機会も増えているので知らなかったタイトルに興味を持つ一助になる。軽快かつシニカルな口語調で毒舌すら面白い。それなりに古典映画を積極的に観てきたつもりだったけれど、まだまだ未知の作品があることを思い知らされた。名画座また行こっかな。2022/06/06
YuiGaDokuSon
5
淀川さんが見ている映画があまりに多岐にわたっている上に、ものすごい本数見ているにもかかわらず、ひとつひとつのストーリーを記憶していることに感心していた。のだが、この本の中で紹介されている映画を、この本を読んで知って見る機会があり、微妙にストーリーが違っていたので、記憶違いもあるのだな、と少し微笑ましくほっとした。2012/05/24
samehada13
1
読み終わった日:1993年10月1日。母が貸してくれた。1993/10/01