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内容説明
1985年(昭和60年)、円高不況も乗り越え、バブル好況に向かって「日本的経営」が高く評価されていたそのとき、本書は「企業の体質が問題とされる時代となった」という一文から始められた。グローバリゼーションという言葉も、インターネットというインフラも登場していない時代に、外部環境の激変を見抜き、日本企業の本質的な変革、その必要性を促していた。最終章のテーマが、組織づくり・ひとづくりに言及している意味は重い。企業組織をほんとうに変えるのは、気づき、行動できる賢者なのだ。21世紀の今こそ読まれるべき、戦略家必読の「早すぎた警告の書」である。
目次
第1章 世界的変化の潮流を読む―五つの革命の現状(成功の鍵(KFS)に生じている変化
技術革命
生産革命
業務革命
流通革命
世界化革命)
第2章 五つの革命への対応の方向―日本企業が直面する問題点は何か(変化の不連続性;変化の同時進行性;異分野への算入;変革への対応のニーズ)
第3章 変革期の製品開発・導入アプローチ―ライフサイクル短縮化にどう対応するか(変革要因としての技術の再吟味;新しい競争のメカニズム;変化に対応する経営の脂質;対応のための具体的な方法)
第4章 流通革新にいかに対応すべきか―暗黒大陸の夜明け(流通革新はなぜ起こるか;流通革新に対応するための条件;事例・ヤマト運輸の宅急便)
第5章 変革への対応能力を備えた組織づくり―ゼロベースからの見直しが必要(強固な変革への意思の確立;事業基盤の変化の確認;組織運営体制のゼロペースの見直し;個人の能力の再開発;外界とのインターフェースの変革を強調)