内容説明
武蔵は二刀流を極めんと切原野で丸目蔵人佐と対決、金剛王宝剣の妙技を会得。さらなる剣の道をめざす武蔵を狒々丸や幻術使い主水、海賊白鬼の一党が襲う。一方、気丈なお悠にも恋慕の想いが育っていた。文学への途をめざし武蔵に救いを求めるひたむきな愛。しかし、愛すらも二天一流完成の前には超えていかなければならないものなのだ。
感想・レビュー
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inami
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大山倍達のベース2004/07/22
Shoichi Kambe
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*丸目徹斎。「金剛王宝剣!」…徹斎が剣を捨てて、一百姓となったとき、働くものの無心の姿から、初めて会得したものである。 *「…彼の剣は殺人剣だ。…兵法のための兵法。…彼の眼中には、人間がなく、同義がない。ただ、おのれ一人の修行のために、無惨にも人の命を奪った。人を利し、世を生かす、兵法根本の理法が欠けていたのである。」 *宮本武蔵を小次郎の仇と狙う鴨甚内。 武蔵を慕う、細川興秋のむすめ、お悠。(長岡佐渡が肉親の姪として預かる)。めざすは京坂の地。2022/09/23
びぎR
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『武蔵は… 丸目蔵人佐と対決するが秘儀?金剛王宝剣に敗れる。民衆の生活を脅かす狒々丸一味を退治する。小次郎の復讐を誓う甚内一味がしかけた罠を脱し、おてんば姫?お悠と京坂に向かう。』第一巻でお孝に振られた武蔵が若いお悠に乗り換える(チガウ!)。狒々丸一味が怪物をてなづけていたり、キリスト教徒の海賊団が出てきたり、ファンタジーっぽい展開が多い。時代小説というよりもトンデモ伝奇小説の様相を呈してきた。まぁ、そっちの方が好みだけど(笑)2019/09/03