内容説明
本書は、一人の地方の病院勤務医の歌日誌。作者の、ややシニカルでもあり、またニヒリズムの匂ひのする人生観が、やはらかに、平明に、微量の毒を含んで、歌われている。
目次
１ 検食簿―一九九三‐九六（あわややや；丹田息；点Ｐ ほか）
２ 履歴―一九九七‐九八年（あれはワラだ；綻ぶサンダル；ため息 ほか）
３ 北の医局―一九九九‐二〇〇〇年（青き光；「かわりはあらず」；患者の列 ほか）
著者等紹介
菊野恒明［キクノコウメイ］
１９４８年（昭和２３）、富山県高岡市生まれ。７３年、慶応義塾大学医学部卒業。９３年、「未来」入会。岡井隆氏に師事。９８年、「未来」年間賞受賞。精神科医
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