内容説明
「もはや戦後ではない」といわれた半世紀以上も前、創価学会は海外への第一歩をアメリカから踏み出し、今や世界192カ国・地域へ、その連帯のネットワークは広がっている。アメリカ広布はどのように始まり、いかに根付いていったのか、アメリカの人びとはなぜ題目を唱え、どんな願いを込め信心を続けているのか。緻密な現地調査によって、あまり紹介されることのなかった“SGI‐USA”の歩みを丹念にたどり、アメリカ創価学会員の実像と、太平洋を越えて半世紀以上にわたる事実と事実の客観的連関を生き生きと描き出す、宗教社会学の成果。
目次
第1章 ハワイから西海岸へ(ハワイ―SGIの黎明;最初の一人 ほか)
第2章 成熟から停滞へ(ヒッピーからハッピーへ;イーサン・ゲルバウム ほか)
第3章 波涛を越えて―アメリカと日本(大停滞;五十二年路線問題 ほか)
第4章 広布千年の基礎(1990年2月―ロサンゼルスの十七日間、その一;1990年2月―ロサンゼルスの十七日間、その二 ほか)
おわりに アメリカ社会と日蓮仏法―その親和性(唱題行のポテンシャル;一生成仏という救い)
著者等紹介
秋庭裕[アキバユタカ]
1958年群馬県生まれ。1981年同志社大学文学部卒業。1990年大阪大学大学院博士課程後期単位修得退学。大阪女子大学人文社会学部助教授を経て、大阪府立大学現代システム科学域環境システム学類教授、博士(人間科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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