言語派社会学の原理

言語派社会学の原理

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  • サイズ B6判/ページ数 297,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784896914795
  • NDC分類 361
  • Cコード C3030

内容説明

性、「言語」そして権力とは何か?橋爪大三郎は主張する。言語を中心にしなければ人間も社会もとらえきれない。従来の構造=機能分析を乗り超えるためには、西欧的な概念系の起源から解き放たれた記述と説明の装置を用意する必要がある、と。橋爪社会学=言語派社会学の精髄を伝える。

目次

第1章 社会科学の、特殊性/普遍性
第2章 社会を一般的に記述するための、諸概念
第3章 社会空間の各部分領域は、どのように定義できるか
第4章 逆説としての権力
第5章 権力は、どういう実在なのか
第6章 「言語」派社会学の原理

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

袖崎いたる

6
システム理論的な立場だと身体もやはりシステム系の結構を見せ、社会生成システムとしえ仕立てられる。更にそのサブシステムとして、要素的に機能しているのが性と<言語>と権力となる運びで、その細かな分析を加える。そこで重点が置かれるのがもちろん<言語>というわけ。「文芸社会学」と罵られる向きもある理論社会学の立場から、そうした批判への応答も立てられている。自然科学と社会科学との違いに、リアリティに対する実証性と説得性とを当て込むのは面白いが、批判者は必ずしも納得しない、おそらく。2017/10/08

トックン

1
橋爪は<言語>=mediaとする。人は意思疎通するために必ず言語(媒介)を用いる。故に人の存在と共に言語はあったので言語の生成は語れず、その端点は抹消されている。次にホッブズ問題を解くため言語と同じ媒介物である権力を分析する。宮台・ルーマンの権力ありき論やマルクス主義の闘争史観(権力偶発的発生説)でない形で権力を語るために「状況環」(≒歴史の総体)概念を導入。結論、権力とは「ある身体が、それに先立つ身体列を貫いてきた必然と同列に、自らを置くこと」。必然を引受け再生産するしかない権力観は保守思想と繋がる。2017/04/13

ペールエール

1
社会学の一環。 ただこの本は非常に面白かった。 2013/10/13

2n2n

0
『[定義] 宗教とは、必ずしも自明でない前提にもとづいて行動する、一群の人びとの活動の全体をいう。』2010/04/18

じょに

0
「人間が社会をどのように経験し、どのように生きるか。そのことについて本質的に考えたければ、それは社会学の役割である。(p.289)」「理論社会学の役目は、社会をもっとも一般的に記述し、それをその全面的な可能性のなかに置き直すことである。簡単に言えば、いま現にある社会は、決してこのようでなくてもよかったのだ、と発言し続けることである。(p.290)」橋爪センセはルーマン嫌いみたいけど、ここにルーマンが哲学者じゃなくて社会学者だった理由があると思うんよね。2009/02/18

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