内容説明
後期資本主義が終わりにさしかかった現在、“かつては存在したが今はすでに断絶してしまった「現代美術」の本質を、高松次郎を通して”考察する。
目次
第1章 “点”と“紐”―「点と線」あるいは「針金と紐」
第2章 不在体、不在の部屋、不在性
第3章 “影”連作―ハプニングと絵画論
第4章 “影”における存在論と絵画論―穴と鏡のあいだに
第5章 “影”と言葉―「影論争」と呼ばれる批評群
第6章 絵画の外側―“影”から生まれるもの
第7章 原理と実在のあいだに―表象のパラドックス
第8章 “題名”という題名―美術作品への名づけ/ものと言葉の接面
第9章 言葉と言葉でないもの―“The Story”と反記述