内容説明
弱者をつくり出す社会のメカニズムを剔出。障害者をより弱く、より障害者らしく「社会化」させる多数者の画一的な同情心。―善意が意図せざる差別につながる現代社会のメカニズムに深々と切り込んだ、スティグマ理論とラベリング理論の総合に基づく米社会学界の「かくれた傑作」(モノグラフ)である。盲人・福祉関係者のみならず、健常者の必読書。
目次
第1章 盲人の社会化
第2章 パーソナルな相互作用における盲人の社会化
第3章 誰が盲人か?
第4章 盲人施設利用者の選抜について
第5章 盲人施設における盲人の社会化
第6章 リハビリテーションのアプローチを決める盲人施設側の要因
第7章 盲人施設の外部で生きる
第8章 要約と結論
補遺(アメリカにおける盲人のための活動の歴史;科学的理論と実践的理論との関係)