内容説明
中原中也賞受賞詩人による待望の新詩集。
目次
ふたりで(触って;両性の合意;遺棄現場 ほか)
ひとりで(プラネタリウムを辞める;図書館の完成を待つ;一遍 ほか)
松浦佐用媛、舞い舞う(まね・ぶ―学ぶ;まるはなばち―丸花蜂;まつばら―松原 ほか)
著者等紹介
大崎清夏[オオサキサヤカ]
詩人。1982年神奈川県生まれ。詩集『指差すことができない』で第十九回中原中也賞受賞。舞台公演や映像作品など、コラボレーションの仕事も多数手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
48
詩、短歌、俳句、川柳。表現の形はいろいろ。自分の感性にどう響く。あっ、こんな景色があるんだ・・・そうそう、あるんだよな。そう思えるのが、手に取り続ける思いになる。えっ、この言葉はと思いつつ、他の言葉で当てはめてみる。ストンと腑に落ちる。2024/03/10
akarick777
6
エッセイがとても好きだった大崎清夏さんの詩集。この視点、この表現、やっぱり好き。装丁もよくて、思わず撫でてしまう。大切にしたい。2023/01/27
遠山
5
最初の「触って」がいいな あと両性と渋谷とプラネタリウム たぶん他人に対する距離感に好感が持てるのかな 仲良くしたいとは思うけれど近づきたくない というか混ざっていっしょくたになるのは勘弁だし定型の関係はいやだ みたいな子供みたいな気持ちもあって大人にはなれないけれど世間的には大人で かといえ自分のことも他人のこともよくよく研究しようとは思えないから皮膜のすこし下のあたりの表面的過ぎはしないけれどねばっともしていない所を生きている だから「生きて、どこにもいない」ままだし Iさんもずっときれいなまま2022/09/10
こすに
4
土着的なのかSFなのか、今なのか過去なのか未来なのか、いずれにせよ人間が一人二人と存在してる詩の群れ?わたしとあなた、だれかとだれかがいて、その間に結ばれることがらには言葉があったりなかったり、身体があったりなかったり、触れたり触れなかったり、踊ったり踊らなかったりする。選択ができる中で、きっと私も踊ることを選ぶと思う。 一つ目の詩「触って」に打ちのめされて買って読みました。いろいろだ。2022/04/18
グルト
4
詩集を読み切ったのは初めてだと思う。最近スマホばかり見てしまうから、読書はデジタルデトックスもかねている。活字を読むと落ち着く。詩集はスマホみたいに無尽蔵に言葉が流れてこないからいいな。想像力が足りなくて理解ができないものも多いけど、時々「この感覚わかる!」って共感するフレーズに出会うことの嬉しさよ。2021/10/23