内容説明
わたしたちは言葉と愛を必要としている。なぜなら言葉は光であり、愛は生命の泉だから…。言葉はこころの闇を照らしてくれ、愛こそが、わたしたちに生きる力を与えてくれるのだ。珠玉のエッセンス。
目次
あたらしきページをめくる
ああ接吻
妻恋へり
さよなら、さよなら!
地上の愛
著者等紹介
青木健[アオキケン]
1944年、京城生まれ。詩人・小説家・評論家。名古屋大学法学部卒。愛知淑徳大学非常勤講師、中原中也の会理事。著書に、小説『星からの風』(鳥影社、表題作は1984年度・新潮新人賞受賞作)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
32
実家に「日本の詩歌全集」があり、暇なときに手に取るのが好きでした。ティーンズコーナーにジャンルごとの刺繍があるのに気づき手に取り、変わらぬ詩と再会したり、新しい詩に出会ったりしました。子どものころはよくわからなかった結婚系の詩も、いまはしんみりしたり笑ったり。娘さんはパラ見していたみたい。…むかしは百科事典や詩の全集が本棚に入っていたんだよなあ…。2022/11/07
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
谷川俊太郎さんの詩の本、と思ったらテーマ(この本は 愛する )に添っていろんな方の詩を集めた本。『4 あそぶ』を気に入ったので、こちらも。【 感動にはじまる 谷川俊太郎 】 【あたらしきページをめくる】初恋 島崎藤村 / 帰途 与謝野晶子 / 砂の上に… 落合直文 / 砂山の砂に腹這ひ… 石川啄木 / 宵待草 竹久夢二 / 雪くる前 室生屑星 / 無題録 高村智恵子 / 湖上 中原中也 / 爽やかな五月に 立原道造 / 山に来た雪 伊藤整 / はたはたや… 山口誓子 →2020/10/12
サトゥルヌスを喰らう吾輩
7
詩、俳句、短歌の本。島崎藤村の初恋が言えるようになってきました。まだ上げ初めし前髪の。井坂洋子の'制服'、鮎川信夫'幸福論'森川義信'あるるかんの死'など気になりました。清水昶'暗い五月に'は衝撃。高橋睦郎'悲しげな少年が言う'は萩尾望都先生の絵が浮かびました。石垣りんさんはやはり好き。黒田三郎'僕はまるでちがって'もなんとも言えない。カアルブッセの'山のあなた'が牧水の 幾山河越えさりゆかば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく の本歌ではという解説が面白かったです。詩、インタレスティングですね。2016/12/04
よしか
2
図書館本(^^)詩って高校以来。短い文から深い物語が出てきたり、時間としては一瞬を切り取ったものでも突き刺さるような想いがあったり。書いた人の想いを受けとる技術が必要とされてる気がして、何となく苦手だったけれど…そこを考えなければ、短いから読みやすい(笑)自分の中にスッと入ってきたもの『だまして下さい言葉やさしく/永瀬清子』、『朝飯/千家元麿』、『私の前にある鍋とお釜と燃える火と/石垣りん』、『婚約/辻征き夫』中原中也のリズムが面白い。萩原朔太郎の/女よ…こんなに情熱的な詩があるなんて驚いた。2016/02/19
ruri
1
15歳のころの恋の方向は一方通行な感じ。でも、つれない心の痛みも感じたりして。 求めれば求めるほど避けられたり、少し優しくされると嬉しくなったり。淡い恋心は実らなくてもそれが輝きの時間なんだよ! ってこの本で気づいてくれたら。手にとってくれたらって思う。2016/06/23