内容説明
情勢論、原理論、存在論の接点。なぜ、東大教授の廣松渉と反社会集団=在特会のリーダー桜井誠を同列に論じるのか?廣松渉と桜井誠と言えば、月とスッポンだろう。何か、共通するテーマでもあるのか?それが、あるのだ。「思想の土着化」「思想家の土着化」「思想家の存在論化」という問題である。いわゆる「存在論」の問題だ。
目次
附論1 「生き死にの原理」こそ、我が「存在論」の原点である
附論2 「沖縄ヘイト」の底流にあるもの
第1章 ネット右翼亡国論(「双方向的メディア」の登場;現代日本の思想的危機 ほか)
第2章 イデオロギーから存在論へ(転向のディコンストラクション―椎名麟三試論;中上健次という物語の暴力装置 ほか)
第3章 対談(現在進行形のドストエフスキー ×清水正(日本大学芸術学部教授)
パトリオティズムあるグローバリズムを ×塩見孝也(元赤軍派議長))
著者等紹介
山崎行太郎[ヤマザキコウタロウ]
哲学者、文芸評論家。日本大学芸術学部講師。1947年、鹿児島県生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。同大学院文学研究科修了(哲学)。東京工業大学講師、埼玉大学講師を経て、現職。『三田文学』に発表した「小林秀雄とベルグソン」でデビュー。江藤淳や柄谷行人に認められ、文壇や論壇に進出。「イデオロギーから存在論へ」をモットーに、文壇・論壇に蔓延する予定調和的言説の脱構築的解体を目指す。『三田文学』などで「文芸時評」や「連載コラム」を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Eiki Natori