内容説明
領域に対する国家の主権的権利とそれと裏腹の領域使用の管理責任―国際環境法ではおもに経済的・社会的発展と環境保護との相克として現れるこの二つの方向性は同時に、国際社会の分権的構造の下に展開される国際法全般の基底要因に他ならない―その基本原則の分析を通じて国際環境法を国際法全体の中に的確に位置づけることにより、様々な分野の国際法間の相互影響プロセス、すなわち国際法の「相互豊富化」への途を追求する、画期的労作。
目次
第1部 総論(国際環境法の概念と歴史;国際環境法の特徴)
第2部 国際環境法の基本原則(「国際環境法の基本原則」とは何か;防止の義務;予防原則 ほか)
第3部 国際環境法の適用(環境損害被害者の救済;多数国間環境保護協定の遵守確保と紛争解決;ICJ・ウルグアイ河岸パルプ工場事件判決について)
著者等紹介
松井芳郎[マツイヨシロウ]
1941年、京都府生まれ。1963年、京都大学法学部卒業。現在、立命館大学法科大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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