出版社内容情報
大好きな人と、ときめきの時間がすぎていく表題作。少年たちの最後のひと夏をふうじこめた「子どもは眠る」、不眠症の少年とうそつき少女のラブストーリー「彼女のアリア」。中学生を主人公にした三つの物語!
内容説明
中1の奈緒がピアノを教わっている絹子先生の元に、フランスからサティのおじさんがやってきた。「アーモンド入りチョコレートのように生きていきなさい」大好きな人と、ときめきの時間がすぎていく表題作。少年たちのひと夏をふうじこめた「子どもは眠る」。不眠症の少年とうそつき少女のラブストーリー「彼女のアリア」。胸の奥のやさしい心をきゅんとさせる三つの物語。第20回路傍の石文学賞受賞。小学上級から。
著者等紹介
森絵都[モリエト]
1968年東京都生まれ。早稲田大学卒。1991年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。同作品で椋鳩十児童文学賞受賞。『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、『アーモンド入りチョコレートのワルツ』で路傍の石文学賞、『つきのふね』で野間児童文芸賞、『カラフル』で産経児童出版文化賞、『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞を受賞。2006年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞を受賞
優[ユウ]
愛媛県生まれ。漫画家・イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
UK
24
思春期の少年少女の短編集。絵都さん、幅広いなあ。子供向けに明るい軽快な筆致で、もっちろんオトナが読んでもくすぐったく楽しめる。中では「彼女のアリア」が一番お気に入り。人を楽しませる嘘がやめられない彼女と不眠症の少年。卒業の感傷と絡めて二人のぎこちない恋をほほえましく描く。しかし表紙にはちょっとびっくり。もうちょっと、うん、まあいいや。2016/08/11
たぬ
23
☆4 中学生が主人公の3編。「子どもは眠る」がいちばん好き。いとこ同士ってのは友達同士にはない悩みが発生するものよね。ぎくしゃくしちゃっても親戚の集い等で会わないわけにはいかないみたいな。章君のクラシックにこだわる理由が切ない。ほか2編は…うーん、色恋はいらないや。「アーモンド入り~」での年齢・性別・人種を超えた交流はいいな。2021/12/11
ひろちゃん
17
クラシックにのせてとっても懐かしい思い出が流れてくるような短編集でした。幼い頃のクラシックといえばピアノ習ってた時に聞こえてきました。私はピアノの練習をしなかったからクラシックをひくところまでたどりつかず子供向けの曲ばかりひいてた気がする。でもクラシックをきくのはとても好きだったなってこと思い出した2022/09/11
Hika
12
どれも素敵だった✨やさしい きれい。2015/12/19
☆kubo
11
子供用に借りてきたが、私も読みたかった作品。1話目と2話目は良かったけど、3話目の表題作はイマイチ共感できず。1話目、章くんは全部わかってたんだなあ、というのは自分が子供の時に読んだとしたら果たして読み取る事ができていたか疑問。2話目は甘酸っぱい、森さんには珍しい?ラブシーンでした(笑)2014/10/13