出版社内容情報
【名作ミステリ新訳プロジェクト】自動車で旅行中、突如発生した山火事に追われたクイーン父子は、山頂近くにある一軒家へ命からがら逃げこんだ。屋敷の主ゼーヴィア博士には歓待されるが、居合わせた人々は皆いわくありげな様子。そして不安な一夜が明けると、博士は何者かに殺害されていた。遺体の手には半分になったトランプのカード――スペードの6が。刻一刻と猛火が迫りくる極限状況の中、エラリーは文字どおり決死の推理を試みる。〈国名シリーズ〉最大の異色作!
【目次】
内容説明
自動車で旅行中、山火事に巻きこまれたクイーン父子は、アロー山の頂に建つ一軒の館へ逃げこんだ。屋敷の主には歓待されるが、邸内には不穏な空気が漂っている。そして夜が明けると、主は何者かに殺害されていた。猛火が迫る中、エラリーは遺体の手にあったトランプのカード―スペードの6を手がかりに決死の推理を繰り広げる。〈国名シリーズ〉最大の異色作!
著者等紹介
中村有希[ナカムラユキ]
1968年生まれ。1990年東京外国語大学卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mzo
13
多分30年ぶりくらいの再読ですが、エラリー・クイーンは本当に面白いですね。特に、創元推理文庫の新訳版は、読みやすくて最高。(不満は、年1冊ずつしか刊行されないことだけ…)さて本作、異色作といえばそうなんだけど、骨格はやはり本格だと思います。特に肝となる構図は、他のミステリーでもありそうなのに、意外となさそうな気がするな。来年は、チャイナ橙か、それともレーン最後の事件か、どちらにしても楽しみです。2025/12/05
十二
1
数年おきに思い出したようにクイーンを手に取って読んでるのですが、読むたびに「クイーンってこんなに鼻につく奴だっけ」と思ってる気が。国名シリーズでも評価が分かれる印象があり、読者への挑戦状がないのもなんとなく頷ける異色作ですが、単純な読み物としての面白さはなかなか上位なんじゃないかなと思うんですが如何でしょうか。麻耶雄嵩の砕けていながらも"らしさ"も感じられる解説も楽しいです。2025/12/05




