田中克彦セレクシヨン モンゴルと中央アジア篇<br> はるけきモンゴル

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田中克彦セレクシヨン モンゴルと中央アジア篇
はるけきモンゴル

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  • サイズ B6判/ページ数 637p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784787718242
  • NDC分類 081.6
  • Cコード C1310

出版社内容情報

言語学者・田中克彦が真実を求めた「モンゴル研究」の57年間の軌跡これまで埋もれていた半世紀にわたる執筆作品を自身でセレクトし、整理・編集した著作集の最終巻となるセレクシヨンⅣには、1961年~2018年の57年間にわたるモンゴルとその隣接地域についての論考、計53篇を収めた。
若い頃から積極的に執筆を続けてきた田中克彦が、大学院生となってはじめて書いた論文(1961年)「カザフスタンの文化活動家―チョカン・ワリハーノフのこと―」を収録した貴重な一冊である。
また、日本語とアルタイ諸族との間の言語、文化的同系性、さらには神話的伝承についての論考は、若い研究者によって批判的に継承されたい、という田中の願いを込め、収録している。
モンゴル研究については、モンゴル族の言語・文化・政治状況についてのみならず、ノモンハンについても、あますところなく自身の考えを披露しており、大変読み応えのある一冊となっている。

セレクシヨンⅣへのまえがき

第一部 民族と言語の諸相
アルタイ[諸]語のゆび尺語彙について
カランダーシ ――借用の構造――
文体の国際化 
ロシア語と民族語
《読書ノート》『マルクス主義と民族問題』
日本のユーラシア研究の貧困について 
民族と国家 ――「ナシオン」と「民族」の隘路をくぐり抜けて――

第二部 モンゴル人民共和国からモンゴル国へ 
モンゴル研究者として 
モンゴル ――内陸アジアの視点 
モンゴルにおける言語生活の近代化とモンゴル語 
モンゴル人民共和国の言語生活 
《読書ノート》『ロシアの東方進出とネルチンスク条約』
モンゴルの民と国家
《対談》教条と現実のあいだで ――モンゴル文学の可能性―― 
味覚における民族性と国際性 
馬乳酒と骨つぎ
発酵しない馬乳
《講演録》草原のペレストロイカと言語・民族 
《読書ノート》『ホテル・ウランバートル』 
馬上のことばと書物 
《インタビュー》言葉と国を見つめて 
馬頭琴のいわれ 
《講演録》ロシアの最初のモンゴル研究者 ――P・S・パラス 

第三部 ブリヤート、トゥバ、カルムィク  
ブリヤートの旅から 
アガ草原をめざして 
喝さい称賛 ブリヤート 
ノモンハン事件から六十年 ――残留捕虜の「その後」を追う―― 
国家なくして民族は生き残れるか ――ブリヤート=モンゴルの知識人たち―― 
地上最北の仏教国 
ブリヤート民族 ――二一世紀を生き残れるのか?
榎本武揚のブリヤート 
トゥバという国 
トゥバとカルムィク ――ロシアの二つの共和国 
トゥバ共和国の静かな戦い ――二一世紀の民族自決権を考える―― 
トゥバ共和国 ――ロシアとモンゴルの間で
カルムィク 

第四部 チベット、カザフスタン、キルギズ
チベットと日露戦争 
真実の歴史 まず理解を ――チベット問題を考える 
チベット動乱が明らかにするもの
《講演録》民族と自由 ――モンゴルとチベット―― 
カザフスタンの文化活動家 ――チョカン・ワリハーノフのこと―― 
カザフ人の過去と未来 ――民族の歴史構造を解読する―― 
キルギスへの旅 

第五部 ノモンハン戦争をめぐって 
《読書ノート》『徳王自伝 ――モンゴル再興の夢と挫折――』
ノモンハン戦争とは何だったのか 奪われた民族統合の夢 
《講演録》『ノモンハン戦争 ――モンゴルと満洲国』に書き漏らしたこと 
パンモンゴリズムという語の起源と発展 

第六部 北方アジアの神話と英雄叙事詩
ブリヤート口承ゲセル物語にあらわれた二つの文化層
「北方系神話」について 
モンゴル神話と日本神話
シベリア・日本 結ぶ英雄伝説 
生きゆく英雄叙事詩 ――ブリヤート・モンゴルの草原より―― 

おわりのことばにかえて  英語を公用語にするには 

全セレクシヨン収録目録(年代順)

- - -
田中克彦セレクションⅠ 自伝的小篇と読書ノート
カルメンの穴あきくつした

田中克彦セレクションⅡ 言語学と言語学史篇
国やぶれてもことばあり

田中克彦セレクションⅢ スターリン言語学から社会言語学へ
カナリヤは歌をわすれない

田中克彦セレクションⅣ モンゴルと中央アジア篇
はるけきモンゴル

内容説明

研究は外交ではない。研究が気にするべき対象は、真実だけである。言語学者・田中克彦の「モンゴル学」研究の57年間(1961年~2018年)を追う。

目次

第1部 民族と言語の諸相
第2部 モンゴル人民共和国からモンゴル国へ
第3部 ブリヤート、トゥバ、カルムィク
第4部 チベット、カザフスタン、キルギズ
第5部 ノモンハン戦争をめぐって
第6部 北方アジアの神話と英雄叙事詩

著者等紹介

田中克彦[タナカカツヒコ]
1934年兵庫県生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科、一橋大学大学院社会学研究科、ボン大学哲学部・中央アジア言語文化研究所(フンボルト財団給費)でモンゴル学・言語学・民族学を学ぶ。一橋大学名誉教授。社会学博士。モンゴル国立大学名誉博士。2009年モンゴル国北極星勲章受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

活字の旅遊人

41
セレクション最終巻。モンゴル学を中心として集められた。多分、田中先生としてはもっとも興味の根幹にある分野だろう。それゆえに異端視されたが、それゆえに人気学者として活躍し続けた。この人気はしかし、媚びた結果では勿論、無い。そんな内容の一冊に仕上がっている。モンゴル族の分断は、国境線で固定化されていってるんだよなあ。また、カザフスタンやキルギスのことも勉強になった。『ノモンハン戦争』は岩波新書で二回読んだが、熱を感じる内容。田中先生らしさが炸裂する。でも、神話と英雄叙事詩の話題は、いまだに馴染めなかった。2022/02/03

転天堂

0
昔読んだ本ではトゥバの話が印象に残っていたが、今回はブリヤートとカルムィクが印象強い。ブリヤート伝承と日本神話の共通性も興味深い。2023/02/20

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