出版社内容情報
米は食糧生産、おいしさ、健康機能性、加工利用の視点から重要な穀物であり、水田は連作可能である上に洪水防止や生物多様性の保護など、多面的な機能を兼ね備えている。米の生産、流通、利用加工の各段階において、各分野の連携協力を進めることによって、米の生産と消費を増加させることにより、わが国の食料自給率を高めていくことが必要と考えられる。
将来的には米粉加工品も含めて高度な知識集約型の食品を日本で作り、優良品種の開発、製粉技術の改良、米粉による製パン、製麺、製菓技術、それに健康・医療を含めた知識集約型の米粉食品を作って、世界に向けて輸出していくことも期待したい。
米食文化―米粉の新展開/米粉の種類と加工用途特性/米粉の製造―新潟製粉?の例/米粉パン好適品種とその特性/米粉パンの特徴と課題/米粉調理で知っておきたい米粉の特性/米粉の麺製品への利用/米粉素材と超硬質米等/米粉の物性測定・判別技術の開発と特許情報/中国・韓国・台湾における米粉事情/米粉普及に向けた新潟県の取組み
大坪 研一[オオツボケンイチ]
著・文・その他
目次
第1章 米食文化―米粉の新展開
第2章 米粉の種類と加工用途特性
第3章 米粉の製造―新潟製粉(株)の例
第4章 米粉パン好適品種とその特性
第5章 米粉パンの特徴と課題
第6章 米粉調理で知っておきたい米粉の特性
第7章 米粉の麺製品への利用
第8章 米粉素材と超硬質米等
第9章 米粉の物性測定・判別技術の開発と特許情報
第10章 中国・韓国・台湾における米粉事情
第11章 米粉普及に向けた新潟県の取り組み
著者等紹介
大坪研一[オオツボケンイチ]
1974年東京大学理学部生物化学科卒業。1981年民間企業研究所勤務を経て、農林水産省入省食品総合研究所研究員。1989年農学博士。1990年北陸農業試験場米品質評価研究室長。1993‐2005年食品総合研究所穀類特性研究室長。2004‐2008年お茶の水女子大学大学院客員教授併任。2005‐2008年食品総合研究所食品素材部長、譲品素材科学領域長。2008年新潟大学大学院自然科学研究科(農学部兼任)教授。2010年中国天津農学院客座教授。2011年新潟大学産学地域連携推進センター長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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