内容説明
アメリカの子供たちは、科学技術の基礎学力としての数学や物理学といったものが特に苦手だった。この分野のみならず、子供たちの学力を上げ、やがては優秀な科学者やエンジニア、経営者になる子供たちを育てていくことが、アメリカの未来を左右するとても重要な課題であったのだ。アメリカは、過去の教育方法の中から、どれが今の子供たちに活かせるか徹底的に検討を始め、その際大きな注目を浴びたのがモンテッソーリ教育だった。
目次
序章 子供の真実
第１章 モンテッソーリと学校教育の関係
第２章 楽しみながら成長する子供
第３章 敏感期とは何か
第４章 子供に与えられたエネルギー
第５章 二種類の興味・関心
第６章 家庭でできることは何か
第７章 潜在能力を一〇一％発揮する方法
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうみや
9
モンテッソーリの本２冊目。「お母さんの「発見」」に続けて読む。モンテッソーリ教育の本質に関しては同内容だが、本書の方が分量が少なくまとまっていて読みやすい。子ども（おそらく大人も）は「学び」のスパイラルで自分の好奇心が満足するまで同じことを繰り返す。そして関連した他のことに連鎖してまた取り組んでいく。最終的に達成感、充実感を何度も体験して、学ぶことの楽しさ、生きることへの肯定感を培う。我が家の育児にも色々と参考にしたい。ちなみに、タイトルの「101%引き出す」の1%はなんなのか書かれていなかった。2016/09/21
まんまる
5
第6章の｢家庭で出来ることは何か｣が参考になりました。子供の興味関心を拾い上げるために、一緒に遊び、子供の楽しそうな表情を読み取る➡興味関心に気づく➡それを広げていくために次の活動を提案する。 詰め込み教育ではなく、興味関心を掘り下げ、広げて、学びの楽しさを自分で見つけられる人に育ってほしい。夏やすみは子供のペースに合わせて過ごしたい。2017/07/07
takao
3
ふむ2024/03/13
繭希
3
モンテッソーリ教育を知らない人に向けて、具体的な子供のエピソードをあげながら紹介している本★幼児教育とだけ認識してたので、勝手に早期教育とかお受験とか考えていたが、違った。むしろ逆。子供の今の興味関心を大切に子供を充実満足させ、のばすためのアプローチ法だった★大人はメモリから記憶に移すのに復唱などリハーサルする。子供は自分ではできないので、大人が代わりに繰り返し言う★子供の秩序感を大切に、環境を固定★ダウン症6歳の子が階段を上っていたエピソード泣きそう★もっとモンテッソーリ教育を知りたくなるが、紹介だけ。2016/08/05
えな
3
メモ 自分が興味・関心を持ち学びたいと思っていることに、子供は繰り返しかかわり、集中する。そこで集中力が生まれる。 また、子供は、自分の興味･関心をもっていることに集中して、十分にかかわれると達成感、満足感を感じる。 興味･関心をこの道筋を通って学ぶことでスパイラル状にさまざまな方向へ広がり、大きく育つ。つらい状況にも興味･関心があれば我慢する力、自分をコントロールする力を自然と身につける。2016/04/28
