出版社内容情報
食用油脂は必須な栄養源であり、油溶性のビタミンなどの栄養物の吸収媒体になり、加工食品に必要な構造を与え、好ましい風味を提供する。また逆に、取り扱いが悪ければ酸化や分解によって、食品の品質を損ない、健康被害をもたらす。食用油脂の利用については十分な知識が必要である。このような背景のもとで、食品の製品開発に従事する技術者、研究者、食品加工を学ぶ学生諸氏に対し、本書が参考になればと考える。
藤田 哲[フジタサトシ]
著・文・その他
目次
第1部 食用油脂の種類、性質と利用(動物油脂;植物油脂)
第2部 油脂の化学(油脂の基礎化学;油脂の一般的化学反応;油脂の物理的性質 ほか)
第3部 加工油脂と油脂食品(食用油脂の乳化とエマルション安定化;バター;マーガリン、ファットスプレッド ほか)
著者等紹介
藤田哲[フジタサトシ]
1929年東京に生まれる。1953年東京大学農学部農芸化学科(旧制)卒業。1953‐68年大日本製糖(株)勤務、パン酵母および蔗糖脂肪酸エステルの研究開発。1969‐90年旭電化工業(株)勤務、各種乳化油脂食品、天然系界面活性剤、酵素生産・利用の研究開発。1988年技術士(農学部門・農芸化学)、食品衛生管理士。1990年藤田技術士事務所開業。1991年農学博士(東京大学)。現在、食品化学、食品・農産製造分野の研究開発コンサルタント(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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