内容説明
“文”に生きた父たちの熱きドラマ。父と子の魂が綴る一冊。
目次
石川淳―つくづく思う作者の意図(石川真樹)
石川達三―「一匹狼」と鎌倉文士、父が望んだ「最後の自由」(竹内希衣子)
石田波郷―背中の傷跡、血のビフテキ(石田修大)
石塚友二―旅立ちの句(石塚光行)
泉鏡花―花二つ、明星に(泉名月)
伊東深水―父の「宝物」、かわいい父(朝丘雪路)
井上光晴―声・酒・嘘、父のリズム(井上荒野)
太田水穂―水穂と鎌倉、水穂の交友、嗜好、人柄(太田青丘)
岡本太郎―川端家の居候、お腹に入る前から、と魯山人(岡本敏子)
奥村土牛―人間・奥村土牛、鎌倉で描いた作品『室内』(奥村勝之)〔ほか〕
著者等紹介
野々上慶一[ノノガミケイイチ]
1909年下関生まれ。1931年、東京・本郷に文圃堂書店を開業、小林秀雄らの知遇を得て「文学界」を復刊。中原中也「山羊の歌」や初めての宮沢賢治全集などを出版した。古陶磁、古版画関係の著書も
伊藤玄二郎[イトウゲンジロウ]
1944年鎌倉生まれ。河出書房を経て、かまくら春秋社を設立。エッセイスト。リスボン工科大学客員教授、関東学院大学人間環境学部教授
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