出版社内容情報
1995年7月にシュプリンガー・ジャパン社から初版が発行された同名書籍の復刊。D加群の理論的な解説と表現論の応用について。
内容説明
線型偏微分方程式を代数的観点から眺めるとD加群というものになる。この立脚点をさらに推し進めるともっと広範囲な代数解析学という分野が拓けるが、本書はその一端の紹介を試みたものである。第1部では代数多様体上のホロノミー系の基礎理論から始めて、モノドロミー問題の徹底した一般化あるいは究極の深化ともいえるRiemann‐Hilbert対応の解説を行い、第2部では代数群の表現論への応用、とくにKazhdan‐Lusztig予想の解決に到る道筋を辿る。本書では、代数幾何学、ホモロジー代数、代数群およびリー環論等を用いて議論しているが、これらの基礎的事項については、準備段階の章や付録で解説し初学者も随時参照しながら読める構成になっている。
目次
第1部(基礎事項;連接D加群;ホロノミー加群;Riemann‐Hilbert対応)
第2部(代数群とリー代数;半単純リー代数の共役類;リー代数の表現とD加群;最高ウェイト加群の指標公式;Hecke代数とHodge加群)
著者等紹介
谷崎俊之[タニサキトシユキ]
大阪市立大学名誉教授・広島大学名誉教授
堀田良之[ホッタリョウシ]
東北大学名誉教授
伊藤雄二[イトウユウジ]
慶應義塾大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。