エクス・リブリス<br> グリーン・ロード

個数:

エクス・リブリス
グリーン・ロード

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月03日 08時52分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 366p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560090800
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

それぞれの人生を歩む家族の絆と成長の物語

 ロザリーンの4人の子供たちは〈緑の小径(グリーン・ロード)〉近くのこの家から巣立っていった。司祭になると言って家を飛び出した長男ダンは、ニューヨークのアート界周辺を漂浪して久しい。次男エメットは、アフリカ各地で途上国支援に身を捧げている。一番上の長女コンスタンスは、夫と子供たちとの平凡だが穏やかな毎日を送っている。末っ子のハンナは、女優になったものの、いまは赤ん坊を抱えて休業中。
 そんななか、夫亡き後独りで暮らす母ロザリーンから4人にクリスマスカードが届く。我が家を売ることにしたという一文に驚き、これまで帰郷を避けてきた子供たちがクリスマスに久しぶりに勢ぞろいする。だがぎこちない距離感とそれぞれのわだかまりからたびたび小さな諍いに。たまらずロザリーンは車で出かけてしまう……。
 自分の居場所はどこなのか。想いはすれ違っても、心の底でいつも気にかけてくれる家族の愛情は、まるで潮の満ち引きのよう。アイルランドの厳しくも美しい緑豊かな風景は読んでいるだけで懐かしくなる。現代アイルランド文学の第一人者が精巧な筆致でリアルに描き出す、ちょっとひりひりする、ある家族の物語。アイルランド文学賞受賞作。

内容説明

ロザリーンの子供たちは、“緑の小径”近くのこの家から巣立っていった。司祭になると言って家を飛び出した長男ダンは、ニューヨークのアート界周辺を漂浪して久しい。次男エメットは、アフリカ各地で途上国支援に身を捧げている。一番上の長女コンスタンスは、夫と子供たちとの平凡だが穏やかな毎日を送っている。末っ子のハンナは、女優になったものの、いまは赤ん坊を抱えて休業中。そんななか、夫亡き後独りで暮らす母ロザリーンから4人にクリスマスカードが届く。我が家を売ることにしたという一文に驚き、これまで帰郷を避けてきた子供たちがクリスマスに久しぶりに勢ぞろいする。だがぎこちない距離感とそれぞれのわだかまりからたびたび小さな諍いに。たまらずロザリーンは車で出かけてしまうが…。自分の居場所はどこなのか。現代アイルランド文学の第一人者が精巧な筆致でリアルに描き出す、潮の満ち引きのように離れても引き戻す強い家族の愛と変化の物語。2016年度アイルランド文学賞受賞作。

著者等紹介

エンライト,アン[エンライト,アン] [Enright,Anne]
1962年ダブリン生まれ。ダブリンのトリニティ・カレッジを卒業後、イーストアングリア大学創作学科でアンジェラ・カーター、マルカム・ブラッドベリらに師事した。テレビ局RT´Eのプロデューサーを経て専業作家に。1991年、短篇集The Portable Virginでデビュー。アンジェラ・カーターに「エレガントで、綿密に練られており、常に知的で独創的」と評され、優れたアイルランド文学に与えられるルーニー文学賞を受賞。What Are You Like?(2000)はホイットブレット賞の最終候補作となった。The Gathering(2007)でブッカー賞、アイルランド文学賞を受賞。2015年発表の本書『グリーン・ロード』は「ユーモアに溢れ、時に残酷なまでに現実を見せつける」「リアルで美しい家族の物語」と各紙誌で高く評価され、2016年度アイルランド文学賞を受賞した

伊達淳[ダテジュン]
1971年生まれ。和歌山県那智勝浦町出身。関西学院大学商学部、東京外国語大学欧米第一課程卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

50
透徹した眼差しで家族という結びつきの強さ、そして希薄さを描いた真情あふれる名品。一読して「難しい」という言葉が何度も思い浮かんだが、それは作品そのものにではなく血縁との分かり合えなさ、近いのに遠い関係性にである。アイルランド文学は何故こうも冷たく厳しい現実的な作品が多いのだろう。この小説を好きかどうかを問われると悩んでしまうが、前半で一人ひとりの人生に焦点を当て、後半で一堂に会する構成は非常に好みだ。ブッカー賞を受賞した作品も是非読んでみたい。2022/12/28

星落秋風五丈原

24
ロザリーンの4人の子供たちは〈緑の小径(グリーン・ロード)〉近くのこの家から巣立っていった。司祭になると言って家を飛び出した長男ダンは、ニューヨークのアート界周辺を漂浪して久しい。次男エメットは、アフリカ各地で途上国支援に身を捧げている。一番上の長女コンスタンスは、夫と子供たちとの平凡だが穏やかな毎日を送っている。末っ子のハンナは、女優になったものの、いまは赤ん坊を抱えて休業中。母親の「家を売る」宣言で動き出す子供達の第二部が面白かった。2023/01/30

MINA

18
アイルランドの風光明媚な景色を舞台に、久々に集まった家族の姿をリアルに描き出している。母親も、兄弟四人もそれぞれ全く違う場所でやるせなさ抱えつつも最終的に力強く生きていってる。その姿に少し力貰えた気がした。なんか…どんだけ歳を取ってもどんな土地にいようが、こちらと同じように深い絶望と孤独感を抱くのだな~としみじみ。2023/01/24

フランソワーズ

13
アイルランドの田舎町に住む老いた母が、大人になってそれぞれの人生を歩んだ子どもたちに、クリスマスに帰郷してほしいと手紙を出す。久しぶりに一同顔をそろえたものの、懐かしさよりも、消えてなかったわだかまりでしっくりこない。みな自分という存在を持て余しながら、生きている。それでも最後は、家族という根の部分で繋がっていたことを痛感する_。家族愛は万国共通ではあるけど、アイルランド的なものを感じられる(各人がアイルっぽいですし)。2023/01/28

すーぱーじゅげむ

11
母親が実家を売るのは反対だけど、四兄弟の全員がお金に困っている。お嬢様育ちから専業主婦、お金のことを分からずに生きた母。しかも情緒不安定で、四兄弟は実家に帰るのをなんとなく避けています。兄弟の半生も描かれますが、価値観バラバラ。何十年かぶりのクリスマス大集合でも、大人だから分かりやすいケンカをしないだけで仲は微妙。よくある話だと思いますが、それがすごくよく書けてると思いました。たまたま同じ家に生まれて子供時代を過ごしただけの人で、気が合うかどうかも運による。2024/03/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20403461
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品