名探偵に甘美なる死を

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  • サイズ 46判/ページ数 406p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488028565
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

『時空旅行者の砂時計』『孤島の来訪者』に続く
〈竜泉家の一族〉シリーズ最新作は王道の“館”ミステリ
ちりばめられた伏線、密室の謎、二つの読者への挑戦
館に集うは『素人探偵』8名
VR空間と現実世界で繰り返される殺人・・・・・・
生死を賭けたゲームの行方は?

「犯人役を演じてもらいたい」と、メガロドンソフトから依頼を受け、VRミステリゲームのイベント監修を請け負った加茂冬馬。会場であるメガロドン荘に集ったのは『素人探偵』8名、そこには「幽世島」の事件に関わり現在はミステリ作家となった竜泉佑樹もいた……。しかしイベントは一転、探偵とその人質の命を懸けた殺戮ゲームへと変貌を遂げる。生き延びるには、VR空間と現実世界の両方で起きる殺人事件を解き明かすしかないーー! 『時空旅行者の砂時計』『孤島の来訪者』に続く、 “館もの”本格ミステリ長編。

内容説明

『時空旅行者の砂時計』『孤島の来訪者』に続く“竜泉家の一族”シリーズ最新作は王道の“館”ミステリ。館に集うは『素人探偵』8名、VR空間と現実世界で繰り返される殺人…生死を賭けたゲームの行方は?

著者等紹介

方丈貴恵[ホウジョウキエ]
1984年兵庫県生まれ。京都大学卒。在学時は京都大学推理小説研究会に所属。2019年『時空旅行者の砂時計』で、第29回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。長編第二作の『孤島の来訪者』は、「2020年SRの会ミステリーベスト10」第1位に選出されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

麦ちゃんの下僕

227
いや~凄かった! いったい何回驚かされ唸らされたことか!! シリーズ第1作の探偵役「加茂冬馬」&第2作の探偵役「竜泉佑樹」が揃い踏み…ということは、つまり今作の難易度は第1作+第2作を上回るほどの難しさを誇るということ!!! “VR空間”で発生する事件について、「探偵」は推理を外した場合・「犯人」は真相を見破られた場合、“現実世界”で「執行人」に殺される!!!! 果たして命を賭けたデスゲームの結末は!!!!! 方丈さんの「竜泉家の一族」シリーズ…本当に凄すぎます!!!!!!2022/04/22

nobby

219
これもう今年1位は確定だと思う!とにかくすっげぇわ!VR空間と現実を行き来して繰り広げられるデスゲームは、犯人役に執行人役と敵味方入り乱れる緊迫感での一気読み!そこにクローズドサークルに推理合戦にと読まされたらもうたまらない!ロジカルに物理にと豪華絢爛トリックは正攻法もビックリも間違いなく極めてフェア!巻頭見取図に戻ったり固い頭をフル稼働して何とか頑張って着いていく!何かあると訝しんだ違和感が、早々に記載あった上で勿体ぶらず明かされたトンデモに撃沈いや感嘆(笑)ラストやっぱり衝撃なマイスター・ホラに万歳!2022/02/06

パトラッシュ

205
鮎川賞出身作家による特殊設定による新本格ミステリの、ひとつの頂点をなした作品。集められた8人の素人探偵が知力の限りを尽くして、VRゲーム内と現実世界双方での殺人計画の謎を解明するよう強要されるのだから。作者としては考え抜いた展開かもしれないが、VR自体がほとんど知られていない現状では何が起こっているのかわからないだろう。これほど金と技術と時間を投じたトリックは前代未聞だが、その動機が「素人探偵への憎悪」では意味があるのか。マイスター・ホラの登場も物語に関係なく終わり、普通の読者には失敗作と思われるのでは。2022/03/17

しんたろー

182
第3弾は、VRと現実を行き来して行われる殺人ゲームで、二重のクローズド・サークルで起こる事件に素人探偵たちが命懸けで挑む。「こんな設定を考え付くとは凄いなぁ!」と今回も思わされながら、特殊設定&本格ミステリの楽しさを堪能できた。とは言え、前2作ほど驚きは感じなかったのは慣れてしまったせいなのか?勿論、それが本作の評価を低くするものではなく、考え抜かれた構成や丁寧に張られた伏線とその回収には敬意すら覚えてしまう。そろそろ、シリーズではない違うタイプのミステリも読ませて欲しいと自分勝手な要求をしてしまう(笑)2022/02/28

ちょろこ

155
面白さが残る一冊。超苦手VRゲーム世界に読むのを躊躇ったけれどゆっくりクリアする気分で挑んだ。ゲームを楽しむ感覚が一気に吹っ飛ぶ展開、容赦ないVR空間、指示に従うしかない状況の緊迫感に緊張感と不気味感。しかもVR空間と現実世界のダブル殺人に頭は混乱。それでも密室トリックの推理合戦に惹きつけられながら終盤まで導かれ全てが明かされていく過程はまるで何回も波に襲われる感覚。その波がさらった砂浜に残るのは貝殻のような数々の伏線と数々の面白さ。この作家さんはどんな設定でも面白さを確実に残してくれる気がする。お見事。2022/03/07

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