出版社内容情報
日本各地には「霊山」と呼ばれる、信仰の対象になっている山が数多くあります。そしてその山を信仰を対象とする、仏教とも神道ともつかない独特の宗教体系が、それぞれの地域で発展してきました。その形態は世界の宗教誌においても非常にユニークな位置を占めています。近年「山ガール」という新語まで誕生したように、日本人の山への愛着には非常に深いものがあります。しかしなぜ、日本人はこんなにも山が好きなのでしょうか、そのルーツはどこにあるのでしょうか? 本書は、日本人と山の「つきあい」の歴史をこれまでにない視点から辿る、ユニークな「山と人との宗教誌」です。
内容説明
日本各地でいまも信仰の対象とされている数多くの山々。日本人と「山」の深いつながりの歴史をひもとく。
目次
序章
第1章 山の宗教の原像
第2章 山の宗教の変質
第3章 山の宗教と中世王権
第4章 山の宗教の裾野のひろがり
第5章 山の宗教の定着と近代化
終章
著者等紹介
菊地大樹[キクチヒロキ]
1968年、東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科国史学専攻修士課程修了。博士(文学)。現在、東京大学史料編纂所古文書古記録部門准教授。専門は日本中世史・宗教史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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