出版社内容情報
ビール片手に愛用の古いワープロにびしびしと打ち込む熱いコラムから、頑固で鋭いブンメイ批判まで。赤マントシリーズ第21弾。
内容説明
赤マントが好きなもの、雑魚釣り、海岸での野球、焚き火料理。嫌いなもの、パーティー、電車内での携帯、廃品回収車のアナウンス。テントを持って全国を旅し、人間ドックに恐々とする。進化しすぎた超ハイテク便座への疑問も。ビール片手に愛用の古ワープロにびしびしと打ち込む、人気コラムシリーズ第21弾。
目次
最近の神様
勿来の関の粗大ゴミ合宿
文体練習―こぼれた味噌スープ
美しい便所
アナコンダの腹のなか
幽霊のかぞえかた
風雪のソースヤキソバ
かいじん丸の進水式
こんなものいらない○八改訂版
ビョーキ日本とサバイバル〔ほか〕
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
昭和19(1944)年、東京生れ。作家。吉川英治文学新人賞を受賞した「犬の系譜」(講談社文庫)、日本SF大賞を受賞した「アド・バード」(集英社文庫)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
64
つまらん若者にはスルドイ「世の中なめんなよ。バキッ!」光線を浴びせ、神聖な大自然にはひたすら畏敬の念と穏やかな視線をそそぐ男、椎名誠。彼を取り巻くアホバカ野郎とともに昼は砂浜で野球に興じ、夜は焚き火料理で酒を飲む。今日も西に東に北に南に人と出会い、うまいものと出会い、ヘンなものと出会う。そうした椎名氏の日常は一般人にとっては非日常であって、ウヒヒと訳の分からない笑いとともについつい読み進めてしまうのである。それにしてもいつも便所がらみの話題が多いなぁ。2013/06/08
優希
49
好きなものは楽しく、ドキドキするものは怖いんだというのが伝わってきました。自分に自由に生きているのだと思えてなりません。2020/11/30
ドナルド@灯れ松明の火
24
椎名誠さん、少し遠ざかっていたが久しぶりに読んでみた。相変わらず多忙のようであるが、その合間を縫って書かれたエッセイ集。テイストは変わらず、ばかばかしい話やチクリと現代文明批判、旅行話やエコ関連等多岐に渡る。グルメを馬鹿にしつつもこうやって食ったらまことにうまいという食べ物の話も最近は増えている気がする。とにかくちょっと時間あればパラパラと読めるのがいい。2013/06/24
kinkin
19
赤マントシリーズは、何冊も併読している私にとっては、本と本の間の休憩時間のようなもの。短いエッセイながら、いろいろなことを教えてくれたり、知らない本を教えてくれる。 この本の中では「アンコンダの腹の中」、「こんなものいらない○八改訂版」、「北里研究所病が院探検記」が面白かった。2014/02/15
ぺーいち
16
大酒に雑魚天ぷらにアフリカ踊り。「あや探」話がやっぱり楽しい。ところでシーナさん、意外にも寡黙な人らしい。沢野ひとし元炊事班長のあとがきによると、酒の飲み方も度を過ぎず、いたってスマートとのこと。狂騒の一夜が明けやらぬ暗がりのなか、浜辺の天幕を這い出し、ひとり都心へと車を駆るシーナさん。読んでいる最中は大笑いしてたんだけど、読後なぜだかしんみりしてしまった。2013/02/13
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