探偵は教室にいない

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488025595
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

謎と出合うたび、少年少女はすこしだけ大人になる。
日常で出合うささやかな謎を通して、少年少女が新たな扉を開く瞬間を切り取った四つの物語。
第二十八回鮎川哲也賞受賞作。
わたし、海砂真史(うみすなまふみ)には、ちょっと変わった幼馴染みがいる。小学校にはいる前から頭の回転がはやく妙に大人びていた彼は、去年中学生になってからというもの、どういう理由か学校に行っていないらしい。しかし、ある日わたしの許に届いた差出人不明のラブレターをめぐって、わたしと彼――鳥飼歩(とりかいあゆむ)は、数年ぶりに再会を果たす。北海道を舞台に、日常で出合うささやかな謎を通して、少年少女が新たな扉を開く瞬間を切り取った四つの物語。第二十八回鮎川哲也賞受賞作。

川澄浩平[カワスミコウヘイ]
著・文・その他

内容説明

わたし、海砂真史には、ちょっと変わった幼馴染みがいる。幼稚園の頃から妙に大人びていて頭の切れる子供だった彼とは、別々の小学校に入って以来、長いこと会っていなかった。変わった子だと思っていたけど、中学生になってからは、どういう理由からか学校にもあまり行っていないらしい。しかし、ある日わたしの許に届いた差出人不明のラブレターをめぐって、わたしと彼―鳥飼歩は、九年ぶりに再会を果たす。日々のなかで出会うささやかな謎を通して、少年少女が新たな扉を開く瞬間を切り取った四つの物語。青春ミステリの新たな書き手の登場に、選考委員が満場一致で推した第28回鮎川哲也賞受賞作。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

286
中学生が日常の謎を解く。ページがどんどん進むので、読んでいる時間が楽しかった。思春期の、まだ大人になりきらない人物の群像がとても親しみやすい。これから成長していく世代の青春小説としても、なかなかよく描かれているなあ、と思った。大きな事件はないが、それでもこれだけの謎解き小説がありうるのだということに、ミステリの、また違った可能性を見た思いがする。2019/01/08

寂しがり屋の狼さん

251
第28回鮎川哲也賞受賞作。推理小説であるが登場人物はバスケ部の中学生の男女4人と主人公の幼馴染みで不登校の男の子1人。学園物にありがちな恋愛や虐めなどではなく、ごく普通の中学生の日常を切り取って上手く推理小説にしていて読んでいて気持ち良く可愛いらしい物語が綴られています💕(*^.^*)舞台は北海道の札幌で中学生の行動範囲内にとどめてあるので描写から風景が伝わりやすく本を片手に1日散歩をしてみるのも面白いかも🐾初読みの作家さんでしたが、同シリーズでもう一冊予約しているので、そちらも楽しみです。2020/12/26

kou

238
面白かった。新たな名探偵の誕生に立ち会った気分だった。是非、続編や高校生編も読んでみたい。余談だが、各話の締めの文章も個人的にはツボで痺れた。この作者の大ファンになってしまった。2019/04/11

yu

169
Kindleにて読了。引きこもりの中学生が、幼馴染から持ち掛けられた学校での謎を解いていく短編集。読みやすく、キャラがよかった。シリーズ化するのであれば、続きが読みたい。2019/10/13

おしゃべりメガネ

159
前から気になっていた作品で『鮎川哲也賞』受賞作品です。札幌を舞台に仲良し中2の四人が繰り広げるライトミステリーでした。中2の設定が良かったのかどうかはなんとも言えませんが、オトナではない世代を中心人物にあてたコトで、さほど重くない雰囲気にできてるのは良かったのかもしれません。北海道テイストは思ってたほど、自分には感じられませんでしたが、あまり無理に前面に出されるよりはいいのかもしれませんね。学校にほとんど行かないひきこもりの幼なじみの少年が名探偵な設定はスタンダードかもしれませんが、読みやすかったです。2021/05/20

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