出版社内容情報
大学で定番の教科書として愛用されてきた名著がついに文庫化! 完全に自力でマスターできる「タブロー」を用いた学習法で、思考と議論の技を鍛える!
内容説明
「論理的に正しい」とはどういうことか?疑い得ない確実な推論と論証はどうすれば可能なのか?この問いとの格闘のなかで鍛え上げられてきた「論理学」は哲学に必須の学問だが、初学者の誰もがつまずく難関だ。本書では、現代最強のメソッド「タブロー」を用い、システマティックに正しい結論を導きだす画期的方法を伝授する。大学教育の現場で熱い支持を受けてきた名教科書の練習問題を刷新し、独習に便利な解答も収録。たった5つの記号とその操作法を学ぶだけで完全制覇へと導く決定版テキストブック。
目次
第1部 命題論理(命題論理の記号言語;真理値分析とトートロジー;命題論理のタブロー;命題論理における健全性と完全性)
第2部 述語論理(述語論理の記号言語;述語論理における真理値と妥当性;述語論理のタブロー;述語論理における健全性と完全性)
著者等紹介
丹治信春[タンジノブハル]
1949年大阪府生まれ。日本大学文理学部教授、日本科学哲学会前会長。科学哲学の世界を牽引する哲学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
WATA
52
論理学の「証明」に的を絞った教科書。一般的な論理学の本とは違い、「タブロー」という技法を使った論理証明方法を説明している。途中の説明は厳密性を重視したため抽象的で難しい所もあるが、実際の証明手順は非常にシステマチックで習得しやすい。実際に手を動かすための練習問題も豊富で、その解答もきちんと記載されている。「かつ・または・ならば」といった命題論理だけではなく「すべての」と「存在する」が含まれる述語論理までスイスイと証明できるのは快感。論理学に触れたことはあるけれど、論理の証明を苦手としていた人のための良書。2014/06/13
evifrei
16
タブローの方法による論理学の教科書を文庫化した書籍。大学で論理学を学ぶ学生の指定教科書となっている場合もあるようだ。最初の一冊向けではないものの、独学で論理学を学びたい場合にも使えるだろう。論理学は昨今様々な書籍が出ている分野でもあるので絶対にこの一冊を使わないといけないという事はないかと思うが、コンパクトな一冊で練習問題も豊富に収録されたオーソドックスな書籍である点から、選択肢の一つに入れても良い気はする。部分的には難しいところもあるが、たまに著者が激励してくれる部分では何気にテンションが上がる。2020/03/19
kazy0324
3
論理学の本としては初めて読んだ。この本を読んだおかげで数理論理学に興味がでた。特にタブローを使った証明もある程度はできるようになったので嬉しい。個人的には凄く好きな本。2018/10/13
vavavoom620
2
論理学の初学者にとってわかり安いレベルだった。問題も充実していてよかった。2018/07/13
オランジーナ@
2
述語論理がわからなかった。2017/11/16