ASD自閉スペクトラム症の人のための対人関係トレーニング・プログラム―感情認知・社会認知の鍛え方

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ASD自閉スペクトラム症の人のための対人関係トレーニング・プログラム―感情認知・社会認知の鍛え方

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  • サイズ B5判/ページ数 160p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784422118574
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C3011

出版社内容情報

 対人関係が苦手だという人は少なくありませんが、発達障害、なかでもASD(自閉スペクトラム症)の人たちは場の空気や相手の気持ちを読み取ることが苦手なために、しばしば誤解や反発を招いてしまうことがあります。本書は、主としてそうしたASDの人たちの対人関係の改善と向上を目指してつくられた実践的・発展的なトレーニング・プログラムです。

 このプログラムの最も大きな特徴は、アウトプット(「どうすれば相手にうまく伝わるか」)に主眼が置かれているというよりも、まずはインプット(自分が置かれた「状況」や「相手の気持ち」を読み取ること)に重きを置いて、そこから始めようとしている点にあります。

 対人関係は、コミュニケーションスキルを身につけて、それをただ実践するだけで向上していくわけではありません。より良い対人関係を築くうえで最も大切なことは、まずなによりも「相手の気持ちを汲み取り、考えを知ることだ」と著者は考えています。本書は、そうした信念と医学的理論に基づいて感情認知や社会認知をしっかり鍛えてゆけるよう著者が工夫をこらして作り上げたものです。またこのプログラムは、国立精神・神経医療研究センターで10年以上にわたって実際に臨床実践に使用され、大きな効果をあげてきました。

 全12回のトレーニング・プログラムが3つのステップに分かれ段階的に無理なく進められるようになっており、グループでも個人でも実践できます。また、支援者や患者・家族だけではなく、より良い人間関係を築きたいと願っているすべての人たちに役立つ工夫や情報が数多く掲載され、書籍購入者は、ブランクシートをダウンロードして活用することが可能です。


【目次】

刊行によせて ……中込和幸
はじめに――これから学ぼうとされている方へ
おすすめの学び方

第Ⅰ部 プログラムの概要
 1. 対人関係トレーニング・プログラムとは 
 Column 対人関係トレーニング10 の狙い 
 2. プログラムの構成と内容 
  [1] 各回のテーマと概要 
  [2] 3つのステップ 
   〈Step1〉相手の感情を推測する 
   〈Step2〉相手の状況と考えを推測し対応する 
   〈Step3〉相手に配慮し、自分の考えや意見を伝える 
 3. トレーニングの3つの実施方法 
 4. 実施にあたって知っておきたいポイントや情報 
  [1] 意識しておくとよい支援のポイント 
  [2] 自閉スペクトラム症をもつ人への支援のポイント 
  [3] グループ活動の支援のポイント 
  [4] 支援に役立つ対話スキル 
  [5] 支援者に推奨されるアセスメント 

第Ⅱ部 対人関係トレーニング・プログラム
【スタッフの方へ】
  ●グループでの各回の進め方
  Column 各回の流れ
  ●配布資料
  ●プログラムを始めるまえに
【プログラムの使い方】

 対人関係トレーニング・プログラム
  〈Step1〉
  第1回 基本を理解し目標を設定する
  第2回 感情を表す言葉について知る
  第3回 表情から感情を推測する
  第4回 声・しぐさから感情を推測する
  Column 日本では、感情の扱い方は学ばない
〈Step2〉
  第5回 相手の感情に共感する・相手の考えを確認する
  ●第6回 考えを推測し対応する
  ●第7回 状況を偏りなく推測する
  ●第8回 立場に合わせた言葉づかいをする
〈Step3〉
  ●第9回 順を追って伝える
  ●第10 回 まわりに合わせながら討論する
  ●第11 回 相手に配慮し謝罪する
  ●第12 回 上手に主張する・振り返りをする
  Column 対人関係の力は育てられる

第Ⅲ部 理論的背景
【第Ⅲ部の使い方】
 本書の理論的背景のマップ
 1. 認知機能と社会機能
 2. 認知機能低下につながる状態
 3. 認知リハビリテーション

 あとがき……蟹江絢子

内容説明

段階を踏みながらコミュニケーション・スキルをトレーニングしてゆく、これまでにはない画期的なプログラム。この本では、基本的な感情の読み取り方法や、状況を読み取る方法、相手の考えを推測する方法を細かく解説し、そのうえで自分の意見を伝える方法を解説しています。

目次

第1部 プログラムの概要(対人関係トレーニング・プログラムとは;プログラムの構成と内容;トレーニングの3つの実施方法;実施にあたって知っておきたいポイントや情報)
第2部 対人関係トレーニング・プログラム(基本を理解し目標を設定する;感情を表す言葉について知る;表情から感情を推測する;声・しぐさから感情を推測する;相手の感情に共感する・相手の考えを確認する;考えを推測し対応する;状況を偏りなく推測する;立場に合わせた言葉づかいをする;順を追って伝える;まわりに合わせながら討論する;相手に配慮し謝罪する;上手に主張する・振り返りをする)
第3部 理論的背景(認知機能と社会機能;認知機能低下につながる状態;認知リハビリテーション)

著者等紹介

蟹江絢子[カニエアヤコ]
東京大学医学部附属病院こころの発達診療部児童精神科医。国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター客員研究員。TRICOLORE株式会社取締役。2026年3月、西荻窪駅前にあじさいクリニック(児童精神科・精神科・心療内科)開業予定。筑波大学医学部専門学群医学類卒業。東京医科歯科大学(現:東京科学大学)大学院 医歯学総合研究科 認知行動医学系 博士課程修了。医学博士(東京医科歯科大学)。国立精神・神経医療研究センターにて精神科臨床に携わり、神経発達症、うつ病、不安症、強迫症、統合失調症、PTSD等の精神疾患や周産期メンタルヘルスやアスリートに対する認知行動療法を用いた臨床・研究・研修に従事。2021年より臨床とともに、ソーシャルスキルトレーニングや感情認知トレーニング、認知行動療法のVRのプログラム開発等社会実装に向けた数多くの新規プロジェクトに参加。医学博士、産業医、精神保健指定医、精神科専門医・指導医、子どものこころ専門医、日本児童青年精神医学会認定医、一般病院連携精神医学専門医、臨床心理士、公認心理師、認知行動療法スーパーバイザー

堀越勝[ホリコシマサル]
国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター前センター長。武蔵野大学人間科学部客員教授。米国のバイオラ大学で臨床心理学博士を取得、マサチューセッツ州のクリニカルサイコロジストのライセンスを取得。ハーバード大学医学部精神科においてポストドクターおよび上席研究員。ケンブリッジ病院の行動医学プログラム、マサチューセッツ総合病院・マクレーン病院の強迫性障害研究所、サイバーメディシン研究所などで臨床と研究を行う。2001年に帰国し、筑波大学大学院人間総合科学研究科(講師)、駿河台大学心理学部(教授)、2010年より認知行動療法センター勤務を経て、現職。臨床心理士、公認心理師。認知行動療法スーパーバイザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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