内容説明
本書は、科学的根拠に基づいて蕎麦を見直すものである。欧米では日常的な食品であるパンについて、それぞれの分野において細部に至るまで研究されてきた。同様に日本人の日常食である蕎麦も、いつの間にか多くの方々によるそれぞれの洞察を得て、小麦の科学水準に匹敵し得る域にまで来ている。日本蕎麦は大勢の方にもっと解釈される時がやってきた。日本の伝統食品「蕎麦」を扱う者の道として、追求を重ね上げることが科学だと信じ、それが専門職と蕎麦好きの人びとに平等に射し込む光となることを希望している。
目次
1 ソバの産地と品種(国内の主な産地とソバの特徴;海外の主な産地とソバの品種 ほか)
2 蕎麦の流れ(製粉のいま;ロール機と石臼の違い ほか)
3 蕎麦打ちの手順
4 蕎麦猪口の用と美(工芸私論;焼物私論 ほか)
5 そば店開業奮戦記(開店前夜;Theそばの原点を求めて ほか)
著者等紹介
片倉敏雄[カタクラトシオ]
1935年東京生まれ。一茶庵代表取締役
白鳥哲也[シラトリテツヤ]
1955年千葉県生まれ。白鳥製粉(株)専務取締役
大吉明[オオヨシアキラ]
1929年東京生まれ。昔そば若竹店主
荻野文彦[オギノフミヒコ]
1940年兵庫県生まれ。テーブルウェアーデザイナー
岩崎信也[イワサキシンヤ]
1954年埼玉県生まれ。フードジャーナリスト、そば研究家
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