内容説明
音楽の道を志した一人の女子学生、滋子とそれを見守る父親佐藤の物語。音楽大学に進学した滋子は、アメリカの大学院で本格的に打楽器を学ぶことを決意する。やがて日本よりも圧倒的に厳しい環境で音楽的にも人間的にも成長した滋子は、ついに、東京でリサイタルを成功させるのであった。娘を見守る父親の深い愛情と共に、知られざる音楽大学の実態と、日本の教育制度における問題点が克明に描かれた出色の書。
著者等紹介
浅野敏行[アサノトシユキ]
1930年4月、東京都中央区京橋八丁堀に生まれる。45年に国鉄八王子客貨車区に就職。51年から、品川客車区に転ずる。59年に法政大学第二経済学部を卒業。大学では経済学を日高普教授に、日本農業経済史を大島清教授に師事する。1970年から、国労の品川客車区分会の分会役員として国民春闘とスト権スト等では、職場で労働運動を指導する。86年に国鉄を退職し、国鉄闘争を支援する東京会議、臨海部開発問題を考える都民連絡会の世話人会の一員として、今日に至る。1979年から職場の同人誌「土筆」に「瓢鮎図随想」「ダルマ随想」などの随想を発表している
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