出版社内容情報
警視庁捜査一課の青山陽介は、ある失踪案件の調査を命じられる。失踪したのは警察官だった――。気鋭が挑む、新感覚ミステリー!
内容説明
警視庁捜査一課の青山陽介は、不可解な殺人事件の捜査で関わるようになった検事の稲城に、ある刑事失踪の調査を命じられる。向かったのは、事故死や病死と判断された人物の関係者の失踪が連続する武蔵野東署。美しき検案医・夏目塔子が関係するのか。そして稲城も失踪し、謎は深まっていく。青山は、同級生の“不安椅子探偵”小鳥冬馬に助けを求め、それらの背後にある大きな力の存在を知る―。新進気鋭作家が放つ、新感覚“警察ミステリー”!
著者等紹介
石川智健[イシカワトモタケ]
1985年、神奈川県生まれ。25歳のときに書いた『グレイメン』で2011年に国際的小説アワード「ゴールデン・エレファント賞」第2回大賞を受賞。’12年に同作品が日米韓で刊行となり、作家デビューを果たす。現在は医療系企業に勤めながら、執筆活動に励んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみねこ
69
行方不明になった刑事を探す恋人の女性刑事と、検事・稲城の命を受け同じ刑事失踪を探る青山刑事。事件の舞台となった武蔵野東署の管内で相次ぐ行方不明者。美しき検察医・夏目塔子の謎。世の中に絶対と言うものは存在しない…。絶対の悪も正義も。すっきり解決ではないので、続編が出たら読みたい。2020/10/10
さっこ
65
事故死や病死とされた人の周りで関係者の失踪が相次ぐ。裏に潜む組織的関与と5年前に失踪した刑事の事件が絡んでいく。悪を法で裁くのではなく私刑で裁く真実を刑事たちが追う。少し軽くて思いのほかあっさりでちょっと消化不良かな。犯人達に深みが無く、登場人物に魅力を感じられなかった。2020/11/08
キンモクセイ
57
世の中に〝絶対〟というものはあるのだろうか。捜査一課の秋月紗香の恋人が5年前に失踪した。事件性はないと判断されたが今になって匿名の電話で他殺の可能性があるという。恋人の失踪した原因がわかるかもしれないと思い秋月が志願した。武蔵野東署管轄で起こる容疑者達の不可解な死。組織的なものが絡んでいるのか?美人検案医の夏目塔子も謎が多い人物。人が人を裁く難しさ。法に則り裁かれる以外でどうすれば良いのだろう。秋月の行動は自ら望んだ事だろうけど、これで良かったとは到底思えない。だから、〝絶対〟なんてないのだろう。2020/11/21
きりん★
42
罪の問い方を考えさせられる本。刑事と解剖医、検事。失踪した女刑事の恋人。 ストーリーは面白いのに、オチが薄くて軽い印象。 もう少しだけ深ければよかったかなあ😅 2021/02/08
momi
36
適切に断罪するための方便?彼女がとった行動は!!五年前に忽然と行方不明になった同僚であり恋人の男のことを再捜査することになった秋月…。一方で捜査一課の青山は不安椅子探偵・小鳥冬馬に意見を求める!最初の事件といくつかの事件が重なりその裏に隠された真実!!正義とは何!?あらっ、これは続編なの?う〜ん、小鳥冬馬の心像を先に読んだ方がもっと話にのめりこめたのかしら?本当は面白いはずなのに…背景がイマイチ分からなくて残念です。2020/08/19