内容説明
原宿のマンションで、雑誌記者と女性が殺された。その時刻、現場で猿の啼き声が響いたという。十津川警部は、記者が最近取材に訪れた日光に向かう。そこで聞いたのは、五年前に男体山で起きた飛行機事故のことだった。墜落現場の近くで、十津川は猿が啼く声を聞く。人間の欲望が生んだ残忍な事件に、十津川は激怒する。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
昭和5(1930)年、東京生れ。陸軍幼年学校で終戦を迎えた。都立高校卒業後、人事院に十年余勤務。作家をめざし多くの職業をへて、38年「歪んだ朝」で第2回オール讀物推理小説新人賞を受賞。その後40年に「天使の傷痕」で第11回江戸川乱歩賞、56年「終着駅殺人事件」により第34回日本推理作家協会賞(長編部門)、平成16年に第8回日本ミステリー文学大賞などを受けている。著書多数。トラベル・ミステリーの第一人者である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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